三木流「バイオハザード6の評価は?」

2015.06.07 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!!

53回目の連載になりました。今回は、中々期待が出来る新台が少ない中で期待される「バイオハザード6」についての評価です。前作の貢献稼働週を考えると期待度が大きい台ですよね。

筐体は前作のバイオハザードを意識したもので、液晶右側には上下に動くサブ液晶が搭載され、液晶の前面には透過液晶も搭載され前作よりも演出の幅が広がっています。液晶演出はエンターライズらしさが随所にあり映像クオリティも高く、演出発生タイミングなどはバイオハザードらしく変則的で完成度の高いものでした。前作をしっかり踏襲しながら、演出すべてで派手さが増している印象です。前作をはじめて見たときは斬新さがあり衝撃的でしたが、さすがに見慣れている今は、その斬新さは感じませんでした。

スペックは前作と同じ純増2.3枚のART特化タイプ。新基準となりベースが40Gと甘くなり、その分、ART初当り確率は重くなっていますが、初当りまでに使う金額はほぼ変わりません。バイオハザードといえば、山佐の初代とエンターライズの前作も設定6の出率が119%ということが、大きなセールスポイントでかつてのイベント時には特に活躍する機種でしたが、本機は113.5%となっており、プレイヤーはスペックダウンのイメージを持ってしまいそうです。設定6で113.5%、ベース40Gで純増2.3枚となると、ギャンブル好き層は打たないスペックになってしまった印象です。

ゲーム性、主なゲームの流れは前作と変わりませんが、ボーナスが搭載されたことがアクセントになっています。小役履歴重複での抽選、レア役高確率などバイオらしさは健在で、変わらない良さを感じる出来でした。天井やチャンスゾーンの99Gも変わらず、止め時なども前作と同じになりそうです。

ゲーム性、液晶演出の作り込みなどは最近の新台の中ではトップクラスで、集客力もあり初期稼動にも期待できそうです。スロット好き層には確実に支持される出来で、5スロなど低貸しにも向いています。販売台数も初期は20,000台前後ということで、飽和せず高稼働に期待できそうです。

ただ、前作と比較すると斬新さはなく、スペック的にも弱いので、前作ほどの稼動は??といったところです。客層もスロット好きの若年層がメインとなるので、「まどか☆マギカ」のように主役ではなく、あくまで脇役としての高稼働に期待です。従って、適正台数の見極めが鍵になりそうです。あくまでイメージですが適正台数は
100台クラスで3~5台
200台クラスで6~10台

といったところでしょうか。


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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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