三木流「ストリートファイターⅣ」の評価は?

2016.03.11 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!! 91回目の連載になりました。今回はエンターライズ製「パチスロ ストリートファイターⅣ」(納品4/17~)の評価です。直近の「アスラズラース」の結果が芳しくなかったエンターライズ。「ストリートファイターⅣ」は3年半前に同タイトルが登場していますが、最新作はどうなのか試打してきました。

<ボーナス>
擬似ボーナスありのART特化タイプ
純増:約 1.7枚/G
■スパⅣチャンス(擬似ボーナス):30G+α

<確率&出玉率>
■擬似ボーナス確率
設定①:1/200
設定②:1/189
設定③:1/192
設定④:1/175
設定⑤:1/175
設定⑥:1/159

■ART初当たり確率
設定①:1/627
設定②:1/571
設定③:1/593
設定④:1/486
設定⑤:1/501
設定⑥:1/401

■出玉率
設定①:97.6%
設定②:98.6%
設定③:100.4%
設定④:103.1%
設定⑤:105.5%
設定⑥:110.1%

<通常時>
■ベース:約 42G/50枚
■天井:777G消化で擬似ボーナス確定

<ART>
純増:1.7枚/G
G数上乗せタイプ

■波動連舞(通常ART)
1セット:40G~
初期G数は開始時の特化ゾーンで決定

■スパⅣアタック(ART中の擬似ボーナス)
20Gのバトル
バトル勝利でG数上乗せ
バトルの連戦もあり

■狂鬼狂乱(上乗せ特化ゾーン)
最低30G継続
鬼玉を集めてその玉の分を最後にG数上乗せ

<感想>
筐体はいつものエンターライズ製のもので、液晶右側に手を触れるタッチランプの役物が搭載されています。役物の穴から風も出るとのことでしたが、バイブ振動の方が強く、風も微風すぎて、感じることができませんでした。液晶演出は並のクオリティーといったところです。

スペックは擬似ボーナスありのART特化タイプ。純増枚数が1.7枚/GのART特化なので、時間あたりの増加速度は非常に遅くなっていますが、これは仕方ない。

ゲームフローは単純です。通常時、レア役から擬似ボーナスを引いて、擬似ボーナスの最終バトルに勝利すればARTに突入。ART中は、レア役での直乗せと擬似ボーナス中のバトルに勝利すればG数上乗せが確定します。ARTの平均継続G数は230Gと長めですが、純増1.7枚なので平均390枚程度となります。

擬似ボーナス確率は1/199(設定①)と軽いのですがART確率は1/627と重く、擬似ボーナスでは60枚程度しか獲得できません。ARTに突入しないと出玉が増えず、なかなか突入しない。勝てない印象を持たれてしまいそうな点が懸念点と言えます。バトルに勝利すればART突入や上乗せだったりと、対戦の分かり易すい点は良かったです。

3年半前に登場した前作の「ストⅣ」はA+ARTタイプでBIG210枚、REG30枚、ART1セット50G、純増1.8枚/Gというスペックでした。今回登場する機械は、ベースが上がった分、すべての性能が下がっています。演出は飛び抜けた進化がなく、スペックダウンと捉えられると苦しい展開になるでしょう。

前作のSIS初週の稼動が20,809枚だったので、それを超える稼働が欲しいところですが……ハタシテ。入替自粛とGWを迎える大事な時期ですので、バラエティーなどで検討することも良いのではないでしょうか。

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三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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