三木流「サラ番長の大研究4つのポイント」

2014.09.13 / 連載

【連載】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

[第15回]サラリーマン番長の超研究

皆さんこんにちは!!

15回目の連載になりました。今回は導入されたばかりの「サラリーマン番長」について所見を述べてみたいと思います。数百台分の各設定ごとの生データをみての感想ですね。

ポイント1 前作と雰囲気が一緒!!

今回の「番長」の出玉を見てみると、純増枚数が増えた分がそのまま前作の「番長2」の出玉に上乗せされた感じでしょうか。3時開店のお店で、設定2でも万枚突破や、設定1でも万枚突破台が多数出ているなど、爆発力は相当高いことがわかります。なので、前回の「『吉宗』がいまいちの稼働に終わった」「勝てる気がしない」「辛い」「一撃性能が弱い」などの負の要素はないと言えるのではないでしょうか。ただし、「通常時の雰囲気は前作と変わらない」「演出も見慣れたもの」との声も多いことから、良くも悪くも「こけない仕様」で作られているといえるでしょう。

ポイント2 奇数設定、偶数設定の違いは初あたり分布の差?

また各設定のデータをみていると、現状では出玉の面で偶数、奇数の設定差は分かりにくく、奇数設定だから荒い、偶数設定だから穏やか(吸い込みが緩い)等の感じは、差玉面だけでみると、特に感じません。しかし、前作同様、初当り分布をみると、偶数設定では500ゲーム以内の当りが多いようで、奇数設定では500以上のはまりがやはり多いという結果になっています。この辺が今後の運用について重要になりそうです。今のところ設定1と2を半々で使っているお店が、一番粗利が取れているとのデータもあり、推移を慎重に見極めていきたいところです。実感としては、今はどの店も稼働がいいので、何とも言えませんが、稼働が落ち始めてきたときに、2のほうが出率は甘いものの、稼働が伸びる分、粗利は1と変わらないという事がありそうな感じです。これらも前作と似た運用方法になりそうです。

ポイント3 データ表示に前作と違いが!!

また今回は注意するポイントとしてATの初当り回数がデータ表示器のレギュラーに上がるようになったので、設定推測をこの面でみられる可能性があります。100ゲーム以内の当りに関しては、設定差は今のところは感じませんが、前作よりも減っている印象があります。天国ループ率が削られている可能性がありです。

ポイント4 6の勝率は高い!!

また設定6に関しては、安定した赤差玉が出ています。お客様の勝率は高く、きっちり出てくれる印象です。設定4以上で勝率が高くなる印象で、設定3までは、ふたを開けてみないとわからないといった印象もあります。いずれにしろ、設定1の即止めが増えてくることが予想されるので、設定の入れ方が稼働に直結してくると言えます。お店の信頼度=他店の「番長」との稼働差 すなわちお店の力なりに動く機械であることは間違いなさそうです。力のある店舗では増台の動きもあるようですが、総台数の10パーセント程度まで、それ以上は空き台が増えてくるという感じです。力のない店では「『秘宝伝』と稼働推移が一緒じゃない?」という評価にもなりそうです。

また、中古価格は下落する可能性があり(13万台といえば、全店舗にいきわたる、さらに2倍のイメージ)ですので、台数が少ないから増台という時でも、焦る必要はなしというのが私の所見になります。解析も今後進むと思われますが、詳細は、またこのコラムで報告できればと思います。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。