三木流「ゴーゴージャグラー極秘ネタ」

2015.01.31 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!!

35回目の連載になりました。今回は何気に皆さん気にしている「ゴーゴージャグラー」についての評価です。Aタイプだから、「ジャグラー」だから、とにかく買っておこう、導入しようとなっています。しかし、これでいいのでしょうか? 「ジャグラー」は機種によって、特徴があります。これを無視してはいけません。

<感想>

筺体は変化なく「みんなのジャグラー」「ジャグラーガールズ」などと同じで、色目は昔の「ゴーゴージャグラーV」同様のピンク系でした。本機の特徴は2点、完全後告知であること、ボーナス確率が最も甘いことです。

一つ目の特徴である完全後告知とは、ほとんどの「ジャグラー」では4分の1の確率で先光りする先告知が無いという意味です。5号機では「クラシックジャグラー」のみ先告知はありませんでした(プレミアの先告知「パネル消灯」はありました)。「クラシックジャグラー」の稼働は5号機「ジャグラー」の中では、比較的に振るいませんでした。「クラシックジャグラー」は「ランプが豆電球」「REGで117枚獲得」「黒い筺体」「完全後告知」と色々な特徴があったのですが……。

4号機の初代「ジャグラー」は完全後告知で、その次の「ジャグラーV」には8分の1確率の先光りが搭載されました。初代「ジャグラー」と「ジャグラーV」は確率などのスペックは同じで、筺体が色違いでしたが当時は「ジャグラーV」の方がどこのホールでも人気が高くその要因は先光りの有無と考えられます。その例を見ても今回の「ゴーゴージャグラー」の完全後告知は懸念要因と考えられます。

もうひとつの特徴であるボーナス確率が甘い点ですが、設定1の合成確率が154分の1と破格の確率になっています。「アイムジャグラー」の設定3で156分の1、「マイジャグラーⅡ」の設定2が159分の1と比較すると、その確率の甘さは際立ちます。

さらに「ジャグラー」ではREG確率が高稼働の鍵を握ります。「みんなのジャグラー」「ミラクルジャグラー」の稼働が思いのほか振るわなかった原因はこのREG確率にあります。中間設定を使用した時に「みんなのジャグラー」や「ミラクルジャグラー」ではREG確率が悪過ぎて、高設定と勘違いするようなBR比率にならず稼働が伸ばしにくいスペックでした。

「ゴーゴージャグラー」はREG確率が甘く、設定4が他の「ジャグラー」の設定5に相当し、設定1でも364分の1で他のジャグラーの中間設定と変わらない確率になります。オール1設定で使っても、高設定と勘違いするBR比率の結果が出現しやすい「ジャグラー」です。もちろん、設定を使えばさらにBR比率は良くなり、高設定らしい挙動を示します。

ボーナス確率の甘さを実現するためにベースを削っていますが、計算上「マイジャグラー」と比較して千円あたり約1ゲーム、「アイムジャグラー」と比較して千円あたり約0.5ゲーム、ベースが下がっていると算出できます。5号機「ジャグラー」は、機種によって、設定によって千円あたりのベースが1ゲーム以上違うことも多々あり、このベースの低さはそれほど気になりません。ボーナス確率の甘さ、特にREG確率の甘さは稼働に直結するので、本機の確率の甘さは武器になります。

出玉率を見ると合成確率が設定6で「マイジャグラーⅡ」より3%低く、「マイジャグラーⅡ」のように設定狙いの若者は喰いついてこないと予測できます。出玉率は低いのに回数だけは派手に上がるのでデータ表示機の見た目はよく、扱いやすい「ジャグラー」となりそうです。販売台数は推定4万台で希少価値には期待できません。

評価としては「マイジャグラーⅡ」ほどの活躍は期待できないかもしれませんが、「ジャグラーガールズ」や「ハッピージャグラー」と最低でも同等の稼働は期待できると思われます。最後に、先光りを無くしたのは、少しでも合成確率を実現するための、開発陣の努力でしょうかね??

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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