三木流「アラジン極秘ネタ大公開」

2014.12.20 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

[第29回]「アラジン」導入のポイント

皆さんこんにちは!!

29回目の連載になりました。今回は久々に機械の評価をしてみたいと思います。その機械はやはり皆さん注目の「アラジン」ですね。「アレジン」じゃないですよ~(笑)。

「アラジン」導入しなければ客離れ!

○筺体は「蒼天の拳」と同様の4thリールで第1リールが疑似リールになっているものでした。上部の液晶には右側から飛び出すシャッター風の役物、上下から宝箱の扉が出現して液晶全体を覆う役物も搭載されています。新筺体ではないので、見た目の斬新さは特に感じません。

○演出は液晶演出自体は〝並〟の出来で、重要な場面では「アラジンA」のようなドット演出も出現して懐かしさを感じました。弱レア役の「連チェリー」を引いてチェリーが頻発するようになり、強レア役の「単チェリー」を待つ通常時のゲーム性は単調ですが、ATへとつながるチャンスゾーンの信頼度が最低でも50%ある点は期待感が高く、評価できます。

○コンテンツとしては男の子と女の子、そしてランプの魔人と他複数の敵が登場しますが、特に感情移入するようなものではなく、他のアニメ系と比べると見劣りする印象です。「アラジンA」以降、スロットで1機種、パチンコで3機種登場していますがどれもヒットせず短命に終わったことからもキャラクターで評価されている台ではないことが分かります。

○スペックはAT直当たりの差枚数が伸びる高単価タイプ。疑似ボーナスなどを経由せず、初当りが直接ATとなるタイプはハズレが少なく安心できるスペックです。G数解除でもなく、天井も1400Gと深いのでゾーン狙いはできず、AT連が引き戻しタイプで即ヤメもできないので、どのゲーム数からでも打ち始めることができる台になっていました。ベースが28Gと少し低いのですが、1回のATの期待値が北斗転生以上ハーデス未満の680枚あり、投資の分、リターンに期待できるバランスです。4号機時代に強烈だった「スーパーアラチャン」は、今作は仕様的にはロング継続には期待できなそうですが、AT引き戻しの「超ロング」や疑似ボーナスの「アラジンボーナス」の出玉性能が高くATロング継続のトリガーとなります。また設定6の出玉率が119%あることも打ち気をそそり、奇数偶数の設定差も荒い出方と緩やかな出方と特色があるので設定を使えるお店では集客に活用できる台となりそうです。

○販売台数は80000台以上と多く、話題性もある新台なので導入しないとお客様が他店へ流失してしまいますが、どこのホールも導入するので全体稼働は伸びない典型的な守備的な新台です。スペック的に懸念点が少なく、大コケがない安心できる出来だったので確実に導入しておきたいところです。

○適正台数は以下のとおりです。

100台クラスのホールで 5~7台

200台クラスのホールで 10~15台

サミーは良ければ増台するメーカーなので、初期導入台数は最大でも総台数の10%程度までに抑えておきたいところです。皆さんいかがですか。クオリティーはさすがサミーといったところです。導入してもさほど稼働が上がらないが、導入しないと自店の稼働が下がるといった、悲しい台になりそうです。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

 

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