三木流、獣王の評価は?

2017.03.31 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 146回目になりました。今回はサミー製「獣王 王者の覚醒」(納品4/16~)の評価です。前作から3年半を経て獣王の最新作が登場。GW商戦に必要な新台なのでしょうか。


<ボーナス>
■BIGボーナス:204枚
■REGボーナス:48枚

<確率&出玉率>
■BIG確率
設定①:1/420
設定②:1/420
設定③:1/420
設定④:1/409
設定⑤:1/407
設定⑥:1/394

■REG確率
設定①:1/655
設定②:1/642
設定③:1/630
設定④:1/606
設定⑤:1/595
設定⑥:1/504

■ART初当たり確率
設定①:1/588
設定②:1/575
設定③:1/519
設定④:1/465
設定⑤:1/385
設定⑥:1/331

■出玉率
設定①:98.0%
設定②:98.8%
設定③:101.0%
設定④:105.4%
設定⑤:109.6%
設定⑥:116.0%

<通常時>
ベース:30G/50枚
コイン単価:3.2円

■獣王モード
初代の獣王のような演出のCZ
ART期待度:50%

<ART>
純増1.4枚/G
G数上乗せタイプ

■サバンナチャンス(通常ART)
1セット50G~(初回セットのみ)

■サバンナチャレンジ
初期G数決定ゾーン

■ビーストアタック(上乗せ特化ゾーン)
獣玉5個獲得時に突入
①ダチョウアタック:倍々タイプ
②ゴリラアタック:STタイプ
③ライオンアタック:コンボタイプ
④覚醒ラッシュ:上位モード

■象ボーナス(プレミア)
象揃いの度にゲーム数上乗せ
さらに100G+獣玉複数獲得


<感想>
筐体は攻殻機動隊2と同様のドーナツビジョン全面液晶タイプですが、液晶を仕切ってリール右横に初代獣王のようなドットタイプのサブ液晶を表現しています。

液晶演出はドット部では初代獣王のような演出、メイン液晶では前作のような演出が展開されます。液晶が大きくなり演出は前作より派手で豪華になっています。

スペックは純増1.4枚のA+ART機。ボーナス確率もART確率も重く、ARTの獲得枚数期待値を750枚まで引き上げています。一撃性はあるものの、増加速度とベース(30G/50枚)のバランスはもう少し取っていた方がいい気がします。コイン単価が3.2円で現金投資のスピードはそこそこ。この数値だと仕様的に旧基準機とバッティングしてしまうのが懸念です。

ゲーム性は前作を色濃く継承しています。前作の擬似ボーナスが今作はリアルボーナスに。純増が半減した分、獣玉の必要数も10個から5個に半減したので、上乗せ特化ゾーンには突入しやすくなりました。

それでも、サバチャンのBGMやドット演出など初代獣王好きは見た目で打ちたくなる出来。旧基準機と比較すると、ギャンブル性が物足りないのは仕方ないところ。4号機世代の獣王好きが一度打ってリピートしてもらえるようにしないと、初期稼働は良いが短命な新台となってしまいそうです。GW商戦の盛り上げ役として、短命を覚悟して少台数の導入ならOK。

予定の15000台は簡単に完売する見込み。このご時世でまぁまぁな台数が売れそうです。ほとんどの店舗に少台数で導入されてしまうので、レア度的な観点からするとそこまで旨味はないのではないでしょうか。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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