三木流、攻殻機動隊の評価は？

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは！　１４２回目になりました。今回はサミー製「攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG」（納品3/20～）の評価です。4年前に登場した初代攻殻機動隊は、甘さとゾーン狙いなどで若年層中心にバラエティーでは安定した稼働となりました。


＜ボーナス＞
■スーパーBIG：300枚（確率1/3000）
■BIGボーナス：200枚
■REGボーナス：40枚

＜確率＆出玉率＞
■BIG確率
設定①：1/478
設定②：1/471
設定③：1/464
設定④：1/439
設定⑤：1/417
設定⑥：1/397

■REG確率
設定①：1/520
設定②：1/512
設定③：1/504
設定④：1/474
設定⑤：1/455
設定⑥：1/436

■ART初当たり確率
設定①：1/441
設定②：1/429
設定③：1/399
設定④：1/321
設定⑤：1/290
設定⑥：1/285

■出玉率
設定①：97.8%
設定②：98.8%
設定③：101.2%
設定④：104.9%
設定⑤：108.3%
設定⑥：113.0%

＜通常時＞
ベース：32G/50枚
コイン単価：3.0円（設定1）
天井：900G（リセット時は500G）

■高確率ゾーン（CZ）
継続G数：10Gor20Gor無限
期待度：約40％

■ストーリー高確率ゾーン（CZ）
継続G数：15G＋α
期待度：約60％

■電脳モード（CZストック）
継続G数：10G+α
高確率ゾーン複数ストックのチャンス
レア役成立でARTストックのチャンス

■スーパーBIG
300枚獲得
通常時：ART＋個別の11人モード濃厚
ART中：電脳ラッシュ確定

＜ART＞
純増1.4枚/G（ボーナス込み1.8枚）
G数上乗せタイプ

■S.A.C.モード（通常ART）
1セット50G～
押し順モードか目押しモードを自分で選べる

■スナイプチャンス
目押しモード時の上乗せ高確ゾーン。
スナイプチャンス中は毎Gで上乗せ抽選。
任意で上乗せ内容を選択することが可能。

■個別の11人モード
STタイプの電脳RUSH高確率ゾーン
継続G数：15G＋α
電脳RUSH当選でST再スタート

■電脳ラッシュ
継続型上乗せ特化ゾーン
5G継続
5G目にゲート突破で上乗せ＆セット継続

■電脳HACK（上乗せ特化ゾーン）
電脳ハックには3種類のタイプが存在。

①タチコマ電脳HACK：1G完結型
②素子電脳HACK：G数×倍数型
③笑い男電脳HACK：3桁上乗せ型

■笑い男モード
上乗せ超高確率ゾーン
継続G数：10G＋α
10G間で貯めた笑い男マーク数が上乗せ特化ゾーンの初期G数に。
G数上乗せ以外に電脳RUSHをストックする可能性もあり。


＜感想＞
筐体は全面液晶のドーナツビジョンタイプでコードギアスR2と同じ筐体ですが筐体上部にはスピーカーが搭載され音質が向上しています。液晶演出はストーリーが進むような展開が多く、奥深い印象。各種の上乗せ特化ゾーンの見せ方もうまく、演出面は高評価です。

スペックは純増1.4枚のA+ART。エウレカAOと同じ増加速度ですがARTの一撃性能は高く、コイン単価も3.0円と高い設計値になっています。ART初当たりはA+ART機としては標準的な確率で、エウレカAOとコードギアスの中間的なスペックです。

ARTのロング継続に期待できる仕様ですが、純増1.4枚なのでボーナスを引かないと出玉は増えず、そのボーナス確率が重いのでバランスが悪い印象。ARTのロング継続が特徴で純増枚数が少ないと、短時間では勝負できないので夜の稼働は伸びない傾向にあります。

上乗せ特化ゾーンの種類が多彩で、高確率ゾーンのストックや笑い男マークのストックなど、単調になりがちなG数上乗せを工夫した見せ方で、非常に面白みがある特化ゾーンに仕上げています。

前作の攻殻機動隊のSIS初週稼働は21,530枚

集客力はエウレカやコードギアスよりは劣るので新台効果は期待できませんが、ゲーム性は良くパチスロ好きには受けそうな新台なので、バラエティーには導入しておきたいところです。

３月後半～４月には、ポセイドン、押忍！番長３、キン肉マン、獣王、鬼浜などコンテンツ的に強いものが次々と登場するのでバランスは考える必要があります。

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三木貴鎬（みき・たかし）

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。