三木流、北斗の拳修羅の評価は？

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは！　110回目になりました。今回は期待のサミー製「北斗の拳修羅の国」（納品10/2～）の評価です。前評判が非常に高い北斗の拳修羅の国を内覧会で見てきました。

  ＜ボーナス＞
■ボーナス：150枚

＜確率＆出玉率＞
■ボーナス確率全設定共通：1/964

■ART初当り
設定①：1/431
設定②：1/413
設定③：1/379
設定④：1/321
設定⑤：1/287
設定⑥：1/234

■ART+ボーナス合成
設定①：1/431
設定②：1/413
設定③：1/379
設定④：1/321
設定⑤：1/287
設定⑥：1/234

■出玉率
設定①：97.9%
設定②：99.0%
設定③：101.2%
設定④：105.4%
設定⑤：110.1%
設定⑥：115.1%

＜通常時＞
ベース：37G/50枚
天井：1300G（ART間）
通常ステージは４種類
（高期待）
↑カイオウ
↑カイゼル
↑ヒョウ
↑ハン
（低期待）

＜ART＞
純増1.7枚/G（ボーナス込み2.0枚/G）
神拳勝舞タイプ
ART直撃：8割ボーナス経由：2割 ■闘神演舞（通常ART）
1セット50G初期の最低勝舞魂は２個

選べる演出３キャラクター
①ケンシロウ：勝舞魂上乗せ
②シャチ：最終ゲームで貯めたひでぶによって勝舞魂を上乗せ
③カイオウ：完全告知タイプ

■神拳勝舞（継続バトル）勝舞魂の分だけ毎Ｇ抽選継続期待値：20％（転生と同じ）
■闘神演舞ターボ（ボーナス）ART中のボーナス150枚獲得の勝舞魂上乗せ特化ゾーン
■特闘（ＳＰバトル）1セット15G84% or 89%継続
■北斗揃い（プレミアムART）特闘＋金勝舞魂＋ARTレベル優遇

＜感想＞
筐体は全面液晶ドーナツビジョンタイプで、今までの北斗シリーズの中では液晶が大きく、演出の迫力が増しています。役物は下パネルに配置された大きなチャンスボタンのみ。 液晶演出は北斗の拳世紀末救世主伝説（以下、救世主）と同じようなお馴染みのもの。キャラクターこそ変わっていますが、ステージの強弱など同様の仕様となっています。

スペックはA+ARTですが、ボーナスは1/963と重くART特化のイメージ。通常時は救世主、ART中は北斗の拳転生の章（以下、転生）のゲーム性です。ともに馴染みがあるシステムなので、違和感なく初打ちでも楽しめ安心感あるゲーム性でした。勝舞魂に新たに勝利確定の金の魂が追加され、ゲーム性の幅を広げています。

確率、出玉率などは救世主とほぼ同じです。千円ベースが甘くなった分、純増枚数が少し減っていますが、出玉曲線は同じと予測されます。 スペック面が救世主と同じと考えると新基準機でも十分に差枚数が伸びる仕様と考えられます。直近のコードギアスR2も差枚数は伸びましたので一撃性は問題無さそうです。

出玉率を見ると低設定域が甘い印象です。全国的に等価交換が少なくなってきているので、それも考慮された甘い設計値かと思われます。メイン機として導入する新台なので甘い台の方が稼動は長持ちするので、この出率で良かったと思います。

さらに設定56の出玉率が高く、設定狙い客も積極的に打ってきそうです。北斗の拳強敵（以下、強敵）では設定狙い客の喰い付きは悪く、北斗好きがメインの客層でした。転生は高スペック機だったので、北斗好き＋ギャンブル好きが客層となりました。北斗好き客は新台に流れますので、修羅を導入すると強敵の稼動は特に落ちそうです。転生は一定のギャンブル好き層が支持していますので、稼動は変わらないと予想します。

それでも新基準機なのでギャンブル性は弱く中毒性は少ないので適正台数での導入が重要です。適正台数は総台数の6%～7%が目安。販売台数は８万台と強敵の台数を上回っており、どこの店舗にもメイン機として導入されます。過度な入替効果は期待せず、流出防止の役目が強く店内移動がメインとなります。

スロット300～400台規模の稼動が良い大型店が集客のために30台導入すれば盛り上がるでしょうが、200台クラスの全国平均稼動の店舗が無理をして30台導入しても埋まりきらず厳しい結果になりそうです。中小型店では特に適正台数を守った導入をオススメします。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。