三木流、デビルメイクライの評価は?

2016.06.10 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 104回目になりました。今回はエンターライズ製「デビルメイクライクロス」(納品7/31~)の評価です。

シリーズ3作目となる最新作はA+ART機として登場。 3年前の前作が期待ハズレとなってしまいましたが、最新作の出来はどうなのでしょうか。

<ボーナス>
BIGボーナス:204枚
REGボーナス:48枚

<確率&出玉率>
■BIG確率 全設定:1/2048
■REG確率 全設定:1/1365

■ART初当たり確率
設定①:1/357
設定②:1/338
設定③:1/305
設定④:1/262
設定⑤:1/225
設定⑥:1/194

■出玉率
設定①:97.3%
設定②:98.4%
設定③:101.0%
設定④:104.1%
設定⑤:108.4%
設定⑥:111.4%

<通常時>
ベース:41G/50枚
コイン単価:2.6円
天井:999G

■ミッション(自力高確) 1/130で突入 ミッション失敗時の1/4でデッドオアアライブに突入。
■デッドオアアライブ ミッション高確率ゾーン

<ART> 純増:1.7枚/G
■デビルRUSH(通常ART) 1セット50G~ ゲーム数上乗せタイプ
■チャプター(擬似ボーナス) 1セット17G ARTの減算はストップ
■魔人召喚チャンス(特化ゾーンのCZ) 10G継続 レッツロック高確率区間
■レッツロック(上乗せ特化ゾーン) 以下の3種類あり
①ネロ:G数上乗せ
②ダンテ:魔人召喚チャンスのG数上乗せ
③ネロ&ダンテ:ダブル上乗せ

<感想>
専用筐体とのことですが今までのエンターライズと同様のもので、リール右側に回転体の役物が搭載されています。 液晶の映像はゲームのものを流用しているのでクオリティは高く美麗です。 演出の出来自体は前作と変わらず、いつものエンターライズの雰囲気でした。

A+ART機ですが、ボーナスの確率は重くARTがメインで出玉を増やすタイプ。 重い確率のボーナスはART中に引けば上乗せや特化ゾーンの期待ができ、恩恵がありますが、通常時はチャンスゾーン抽選だけで恩恵が少なく損した気分になりそうです。

ARTはG数上乗せのみで、直乗せもありますが特化ゾーンに突入して初めて大きな上乗せの可能性があり、初期G数のまま何も起こらずにARTを駆け抜ける確率が40%を超えているようで、100枚未満の獲得枚数で終了することも多そうです。 継続率やセット数上乗せがなくG数上乗せだけのものは、連チャンの期待感がないのでゲーム性が単調になりがちでヒットしにくい傾向にあります。

最近の類似機としては秘宝伝~伝説の道でしょうか。 同機も1/120程度のCZから突入するART、G数上乗せのみで継続率やセット数上乗せはなく、プレミア的な大きな上乗せがあったときのみ勝てるイメージの台でした。 本機もそれと同様に勝ちのイメージをしにくいゲーム性でしょうか。

同時期にルパン三世、8月になればサミー、ユニバーサルからも新台が予定されていることから、本機はその陰に隠れてしまいそうです。 しかし、エンターライズの固定ファンはいるので、中型店舗以上ならバラエティーに1台は欲しい新台です。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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