三木流、コードギアスの評価は？

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは！　９７回目になりました。今回はセミー製「パチスロ コードギアスＲ２～反逆のルルーシュ」（納品5/29～）の評価です。初代から4年を経てシリーズ2作目が自粛明けに登場します。前作と同タイプのA+ART機ですがゲーム性は新しくなった最新作を内覧会で見てきました。

＜ボーナス＞
■ハイパーBIG：250枚
■BIGボーナス：180枚
■REGボーナス：54枚

＜ボーナス合算確率＞
設定①：1/239
設定②：1/237
設定③：1/236
設定④：1/234
設定⑤：1/232
設定⑥：1/229

＜出玉率＞
設定①：97.5％
設定②：98.5％
設定③：100.8％
設定④：103.9％
設定⑤：108.5％
設定⑥：112.3％

＜通常時＞
ベース：32G/50枚
天井：1000G（ボーナス・ART間）
コイン単価：3.1円（設定①）

■リベリオンアタック（ART前兆ステージ）
期待度：約 30％
約20G間の前兆ステージ
本ステージ中のボーナスはART確定

＜ART＞
純増：1.4枚/G
継続バトルタイプ

■ブラックリベリオンR2（通常ART）
1セット40G
①夕方ステージ
②夜ステージ（バトルピース高確率）
③蜃気楼ステージ（SPピース超高確率）
④スザク対峙ステージ（大チャンス）

■ギアスバトル（継続バトル）
①1st バトル　バトルピースの数だけ攻撃可能
②ファイナルバトル　相手体力の残り具合で勝率が変化

■ゼロ レクイエム（上位ART）
バトルでスザクに勝利で突入
ピース獲得期待度大幅UP
バトル継続期待度UP

■ギアス RUSH（SPピース上乗せ特化ゾーン）
白ギアス図柄BAR揃い
ベル4回引くまで継続
SPピース獲得高確率状態、平均8個獲得

＜感想＞
筐体は偽物語と同様のドーナツビジョン全面液晶タイプで、特に役物などは搭載されていません。液晶は大きくなりましたが演出のクオリティは前作と同等の出来です。

スペックは純増1.4枚のA+ART。ART突入確率が重く、コイン単価は3.1円。一撃性重視のA+ART機です。ART確率やコイン単価が近い同タイプの機種には「ガンダム覚醒」「花の慶次～戦極めし」があります。両機種とも厳しい結果となってしまったのでスペックが心配です。

A+ART機は突入率やボーナス確率が軽い「マジハロ5」のようなスペックの方が客層に合っていて、一撃性が強い本機のようなスペックバランスは本来、不向きです。

ART継続の仕組みは北斗転生や偽物語に似ています。ART中に獲得したピースの数だけバトル中に攻撃を展開。1回のバトルで勝利するために必要なピースの平均は5個ぐらいで、北斗転生の勝率20%と同等のイメージです。

ピースの貯まり方は北斗転生の1.5倍程度で、ART中のピース集めは楽しく飽きることなく消化できます。ARTの仕組み自体はよくゲーム性は秀逸です。

前作はセット数上乗せが強力でA+ARTタイプなのに万枚が狙えるような荒さが魅力でしたが、連チャンの仕組みが変わった新基準機である本機がどこまで出玉が伸びるのかは未体験ゾーンです。「本機が」という話ではないのですが、単価が高い新基準機のA+ART機にヒット例がないことが一番の懸念材料と言えます。

納期は自粛明けでお客さまが新台を欲しているタイミングなので初動は良いことが予想されます。販売台数は最大15000台でA+ARTタイプとしてはギリギリ飽和しないレベル。

台数縛りなどはなく発注がパンクした場合は台数を削ってもらいできる限り多くのホールに行き渡るように調整するようで、どこのホールにも導入され集客よりも店内移動と販売条件面も良さそうです。

自粛明けで他に積極的に導入したい新台もないこともあり、本機の導入を優先せざるをえない状況と考えるホールが多いでしょう。

適正台数は、200台クラスのホールでバラエティー～4台。100台クラスのホールでバラエティーまで。

前作は35000台販売され、初週のSIS稼動は20,468枚。今考えれば立派な数値ですが当時の新台としては苦戦に分類されていました。一般受けではなく、パチスロが好きなユーザーに受ける印象です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。