三木流、アナザーゴッドポセイドンの評価は?

2017.02.03 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 138回目になりました。今回はエレコ製「アナザーゴッドポセイドン」(納品3/20~)の評価です。プロジェクションマッピング第2弾はミリオンゴッド系で登場。ギャンブル性では劣る新基準機のゴッドは導入するべき新台なのか、試打してきました。

<ボーナス>
■BAR揃い:100枚

<確率&出玉率>
各種数値は未発表。営業マンから口頭で「おそらくこれぐらい」というアバウトな数値を聞きました。
■BAR揃い確率1/200
■ART初当たり確率1/400~1/500
■青7確率全設定共通:1/4000ぐらい
■PGG確率全設定共通:1/8192
■出玉率設定⑥は119%

<通常時>
ベース:35G/50枚(BAR揃い込の数値なので実際は30Gぐらい)

コイン単価:3.5円(設定1)
天井:1800G 黄7×3連でART抽選
■プロメテウスゾーン(CZ)ボーナス5G継続のGG高確率ゾーン期待度33%GG当選時は50%で「トライデントアタック」に突入
■G-ROAD(CZ)レア役履歴特化のGG高確率ゾーン期待度20%

<ART>
純増2.0枚/GG数上乗せ×セットストック
■ゴッドゲーム(通常ART)1セット50G+αART中は北斗転生の勝負魂のような盾を集めるゲーム性黄7×4連で盾ストック確定
■アトランティスゾーン(自力引き戻しゾーン)ART終了後、盾を所持していると突入カットイン発生時に「盾図柄」を狙い揃えばGG+50G!揃わなければ盾を1つ消費。盾揃い時はトライデントアタックのチャンス。盾揃い確率20%盾揃い後トライデントアタック発展確率50%
■トライデントアタック(3桁上乗せ特化ゾーン)突入時点で111G上乗せ確定1/3で222Gに昇格、その後1/2で333G以降の上乗せ
■イージスモード盾ストック高確率ゾーン上位の超イージスモードも存在
■ゴッドフューリー盾ストック高確率&GGストック高確率ゾーン10G+α
■青7揃い確率:1/4000ぐらい?GG+ゴッドフューリー確定
■GOD揃い確率:1/8192GG100G+ストック3セット(うち1つは必ずトライデントアタック)期待値:2400枚

<感想>
筐体はアステカと同様のプロジェクションマッピングのもので、液晶部が凱旋やハーデスと比べるとサイズが小さくなった印象です。

演出は今までのミリオンゴッドを継承しつつ、さらに進化してプロジェクターの動きも加わって完成度は高く、打ち気をそそります。通常時の流れは凱旋、ハーデスと変わらず、新しくCZを兼ねたボーナスが搭載されました。

千円ベースが35Gですが、ボーナス込みのベースなので、実際は30G程度と推測されます。ベースUPのボーナス成立時はBARを揃える必要があるので、目押し要らずで誰でも遊べるミリオンゴッド系の良さは薄れてしまっています。

ARTは純増2.0枚、信号が上がらないボーナスが加わると2.0枚を超えるとのことですが、詳細は不明です。ART中は北斗転生の玉集めのような「盾」を集めるゲーム性。ART終了後は引き戻しゾーンに突入してその盾の数だけ引き戻しのチャンスがあります。

引き戻し確率は盾1つにつき20%(未確認情報)で北斗転生と同じ確率。さらに引き戻し成功時の50%(未確認情報)で、3桁上乗せの特化ゾーンに突入。3桁上乗せ特化ゾーンはビンゴの「ふぅあ」と同じく111G単位で加算されていきます。111G→222Gに昇格する確率が1/3、222G→333Gに昇格する確率が1/2。以降1/2の確率で111Gずつ加算されます。毎回1/2なので、伸びても777Gぐらいが最高かと思われます。

盾ストック特化ゾーンなどもあり、初めのうちに大きなG数を獲得できれば、盾を大量に獲得できロング継続に期待できます。天井が1800Gと深いのですが、凱旋、ハーデスと天井までの投資金額は変わらない設計値です。

懸念材料は1セットが50Gと短く、獲得枚数が100枚しかないこと。凱旋では1セット100Gで約300枚、ハーデスも最低でも50Gで約200枚の獲得が可能だったので、純増枚数の低下よりも、この実質の獲得枚数の減少が厳しく感じてしまいそうです。それでも腐ってもミリオンゴッド。演出やゲーム性など、打ちたくなる魅力は十分に感じました。

ただ、新基準機で期待された「北斗修羅」「バジリスクⅢ」「モンハン狂竜」などすべてビッグタイトルの後継機が思うような結果がでていません。また、ユニバの単純なギャンブル機という意味では同じジャンルの「沖ドキ!」の後継機「沖ドキ!トロピカル」がそうだったように過度な期待は禁物です。

それでも、一度は打ってみたい新台で集客力もあるので、少台数でいいので確実にTOP導入しておきたい新台です。 適正台数は総台数の2%ぐらい200台クラスの店舗で4~5台あれば十分でしょうか。

販売台数は35000台予定。完売するかどうか微妙な台数なので、販売条件次第なところもありますが、粘り強く交渉すれば条件が緩和される可能性もありますので、賢く購入したいところです。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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