三木流、「モンスターハンター」の評価は?

2016.09.30 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 120回目になりました。今回はエンターライズ製「モンスターハンター狂竜戦線」(納品1/9~)の評価です。

初代、前作とヒットが続いているモンハンシリーズ第3弾。年明けの主役となる新台なのか、豪華展示会に行ってきました。


<ボーナス>
■クエスト(ボーナス):40枚

<確率&出玉率>
■クエスト確率
設定①:1/140
設定②:1/140
設定③:1/140
設定④:1/140
設定⑤:1/140
設定⑥:1/129

■ART初当り
設定①:1/444
設定②:1/404
設定③:1/404
設定④:1/321
設定⑤:1/319
設定⑥:1/204

■出玉率
設定①:97.5%
設定②:98.6%
設定③:100.6%
設定④:103.8%
設定⑤:107.6%
設定⑥:112.2%

<通常時>
ベース:34G/50枚
天井:777G(ART間)

■クエストボーナス
獲得枚数:40枚
平均継続:25G
ART期待度:30%over

ボーナス開始画面で表示されたクエストから好きなものを選んで消化。

①採掘クエスト
お守りを集めて最終Gで告知。

②捕獲クエスト
モンスターを捕獲すればART。

③開眼クエスト
液晶右のモンスターアイが開けばART。

④捜索クエスト
液晶のどこかにエンタライオンが出現すればART。

⑤モンニャンクエスト
アイルーがモンスター討伐でART確定。
出現すれば熱いクエスト。

<ART>
純増2.0枚/G

■狩猟戦線(通常ART)
1セット20G~100G
ARTは3つのパートで構成
初期G数はストックパートのG数

①ストックパート:狩珠を貯める

②討伐パート:貯めた狩珠でモンスターとバトル
ベル・レア→味方の攻撃
リプレイ・ハズレ→敵の攻撃
液晶左下の玉の数字を「0」にする→討伐成功
狩珠が全て無くなる→ART終了

③報酬パート:剥ぎ取りチャンスでG数を上乗せ

■剥ぎ取りチャンス
獲得G数20〜100G

■剥ぎ取りチャンスG
継続率:50 or 80%
ゲーム数or紅葉珠を獲得

■狂竜戦線(上位版ART)
狂竜化したモンスターを倒すと突入
レア役合算1/5にUP
狩珠獲得率2.2倍
討伐成功率1.5倍
剥ぎ取りチャンス+1発生率5倍


<感想>
筐体はいつものエンターライズの雰囲気ですがメイン液晶が左右に可動式になっており、その液晶が動くことで、その裏にある役物が見え隠れする仕組みでした。慣れれば問題ないでしょうが、液晶は頻繁に左右に動き、それを目で追っていると少し目が回りますね(笑)。それは冗談として、液晶が左右に動くことにより面白みが増しており、総合的に良い出来栄えでした。

スペックはA+ART。ボーナスは40枚獲得のチャンスゾーン的役割で、1/140と軽い確率です。ARTの純増は2.0枚/G。ボーナスの純増を1.6枚に抑えることでARTの純増2.0枚を実現しています。

クエストボーナスは軽い確率ですが、ART自体は設定1で1/444と重くなっています。天井が777Gと浅くなっているので天井到達率は高そうです。これをユーザーが「天井ばっかり」と感じるか「天井が浅いから追える」と感じるかが重要ですが、この天井の浅さなら後者の感じ方となり、プラスに左右しそうです。

ARTのバトルの仕組みは前作とは大幅に異なります。前半パートで狩珠を集めて、後半でその狩珠を消化しながらバトルを行います。前作は勝利目前のところで、攻撃のベルを引いても攻撃しないなど、バトルの不透明さがありました。

今作では、そういう不透明さは改善され、小役によって毎回、攻守がはっきりと区別されます。敵の攻撃の場合は、狩珠にダメージが蓄積され、狩珠が壊れると一旦バトルがリセットされ、狩珠があるかぎりそれを繰り返します。バトルに勝利すれば残りの狩珠は次セットに持ち越し。前作は毎回バトルのたびに負ける可能性がありましたが、今作では狩珠を大量に獲得すれば、勝利を重ねロング継続できる安心感があります。

前作と比較して純増枚数は2.5枚→2.0枚に減少していますが、平均獲得枚数は480枚→550枚に増加、これをARTのG数に換算すると平均継続が192G→252Gと大幅に増加しています。
下がった純増枚数を連チャン力でカバーできている印象でした。

初当たり確率を見ると明らかに奇数偶数の挙動の違い(奇数が荒波、偶数は穏やか)も見受けられ、さらに設定6だけは別格の確率でエクストラモードと予想されます。設定6の出率が116%→112%に下がっていますが、設定狙い客も楽しめる設定毎の挙動となりそうです。

200台クラスの店舗で4~6台。総台数の2~3%を目安におすすめします。販売台数は4万台予定ですが、時期が良いので完売の可能性も十分にありそうです。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー, エンターライズ, モンスターハンター狂竜戦線
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