マカオのスロット市場活況で今期は2ケタ成長か

2014.05.26 / カジノ

マカオのスロットマシンによる収入が右肩上がりで推移している。

カジノ用ゲーム機器製造メーカーで構成する国際団体、AGEMのマーカス・プラター事務局長は「今年、マカオ全体のスロット収入の増加率は、昨年比で10%に到達するだろう」と先週マカオで開催された「G2E ASIA」でメディアに語っている(昨年の増加率は8.6%)。今年の1~3月期のマカオ全体のスロットの収入は、39億4,000万マカオパタカ(約494億円)と昨年同期比10.4%の増加。一方で、マカオ全体のスロット設置台数が昨年の1万6406台から1万3232台と19.3%も減少していることを考えると、スロット市場の底上げが顕著なことが分かる。

同じく「G2E ASIA」でスロット市場に関するパネルディスカッションに参加したギャラクシー・マカオの副社長、ピーター・ジョンズは「(マカオの)市場に適したゲームが登場するまでに10年の歳月がかかった。最近、ようやく市場にマッチした個性とデザインを持つ、本当の意味でのアジア向けのマシンが登場してきている。あと3年から4年もすれば、アジア市場に適したさらに良い製品がリリースされ、その後、さらにアジアのスロット市場が活性化するはずだ」と述べている。ここ数年、各マシンメーカーは中国市場を意識したデザインや個性を持つマシンを相次いで投入しており、今後もマカオに限らずアジア各国のカジノでスロット人気がさらに定着するものとみられている。

写真はG2E ASIAに出品された中国をモチーフとしたスロットマシン

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