パチンコハンドルのコロナウイルスチェックをした某週刊誌

2020.03.17 / コラム

アゴラ研究所の池田信夫所長が3月3日付のアゴラで「休業させるなら学校よりパチンコ」と題して、間違ったメッセージを世間に発信している。

不特定多数が集まる閉鎖空間で行われるのはパチンコ・カラオケ・劇場を挙げ、2月18日には和歌山県で1人、パチンコ屋に立ち寄った人が新型コロナに感染している、と書いている。



学術博士の池田氏は思い込みが激しいのか、それとも世論を間違った方向に誘導したいのか、事実誤認も甚だしい。和歌山のケースでも大阪のケースでもパチンコ店へ行って感染したのではなく、感染者がパチンコ店へ立ち寄ったのであって、パチンコ店で感染したのではない。

さらに3月12日付のBLOGOSでは木走正水氏が「マスメディアが表立って取り上げないパチンコホールのリスク」と題する記事を書いている。これについては昨日のパチンコ日報でアミューズメントビジネスコンサルティングの林秀樹社長が反論した。

時系列は前後するが、立憲民主党の早稲田衆議院議員も6日の内閣委員会でパチンコ店の休業要請を提案している。

世の中の空気はどうしてもパチンコホールを悪者に仕立てたくて仕方がないようだ。

週刊誌記者が内幕を暴露する。

「某週刊誌がパチンコ業界を貶める企画を考えていました。パチンコのハンドルにはコロナウイルスが付着していて危険だ、との結論ありきで取材を進めていました。それで実際にホールへ行ってハンドルから採取して100サンプルほど集めたそうです。ところが培養してもウイルスが出なかったので、当てが外れてガッカリしたそうです」

どこの週刊誌かは教えてもらえなかったが、ホールへ行ったお客さんが新型コロナウイルに感染することを心待ちにしているかのような悪意を感じる。

ホールに入った時に手の消毒をするなり、お客さんの方でもハンドルを触る前に除菌ティッシュでハンドルを拭いて自己防衛している。今後は手で直接触るハンドルやレバー、ボタン類は抗菌加工した素材も必要になってくる。

飛沫感染の防止対策としては、これまで評判の悪かった分煙ボードが大活躍する。そこで開店時からボードを全部引き出しているホールもある。分煙ボードがこんな時に役立つことを誰が想像したことか。

また、さらに隣の人との距離を空けるために、1台おきに遊技台を稼働させることを考えているホールもある。これはまだ実行には移されていない。

それでも今後も感染者が来店することは考えられる。そうなると店舗の消毒はもちろんのこと、当日出勤していた従業員は、経過観察で2週間は自宅待機となり、ホールは2週間の休業を強いられる。

そうなっても消毒だけで2~3日で営業を再開するためには、当該店舗へ応援体制を事前に組んでおけば2週間の長期休業は免れる。これは人員が整っているホールしかできないが、大手はそれぐらいの準備はできているようだ。













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