ハラ・ハラ問題に悩む方にオススメしたい!

2018.10.29 / 連載

【隔週火曜更新】三浦真理恵のモテる処方箋
第78回「意思疎通と信頼関係があればハラスメントに発展しない」

皆様こんにちは!株式会社kaikaの三浦真理恵です。突然ですが「ハラスメント・ハラスメント」という言葉をご存知ですか?

「まーたハラスメントの話か…」とうんざりしかけた方、それです!まさにその、なんでもかんでもハラスメントだと言い立てる言動自体もハラスメントだというのが「ハラスメント・ハラスメント」略して「ハラ・ハラ」です。

これだけ様々なハラスメントが世間で認知されている今、あからさまなハラスメント行為をする上司はあまりいないように感じます。むしろパワハラやセクハラとは無縁な方々までもが、いつハラスメントだと言われるかビクビクしながら話題を選び、叱ることもできず、部下との距離は縮まらず、部下も育たず…といった状況に陥っているようにすら思えます。

そんな中で出会ったのが「ハラ・ハラ社員が会社を潰す」(野崎大輔・著/講談社+α新書)という一冊。特定社会保険労務士の方の著書です。

例えばある会社で、男性課長が女性社員に「お子さんは元気? もうだいぶ大きくなったでしょう」と声をかけたところ「私生活に踏み込まないでほしい」と返され、そのまま総務部コンプライアンス窓口に駆け込まれてしまったという出来事。当の女性社員としては「仕事の場で個人的な話をされるのはプライバシーの侵害だ」というのです。

たしかに職場でしつこく個人的な話を聞きすぎるとパワハラに当てはまってしまうこともありますが、この場合はしつこくもないし、プライベートな問題にずかずかと踏み込んでいるわけでもありません。このように、ちょっと「え…?」と思うような事例がたくさん書かれています。

そして、「ハラ・ハラ社員」が増えていることの社会的な背景分析や「ハラ・ハラ社員」の心理についてもまとめられているため、実際に社内で問題が起こってしまう前の心構えとしても参考になりそうな本です。

もちろんセクハラ・パワハラ対策同様、これさえ気を付ければ大丈夫!といった絶対的なものはありません。日々のコミュニケーションによる意思疎通や信頼関係の構築が何よりも重要です。
社内でハラスメント研修を実施する際にも、白黒はっきりした事例ばかりではなく、溢れかえっているグレーな事例・不毛な事例とその対応方法の話が必要ですよ。

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(著者プロフィール)
株式会社kaika 代表取締役 三浦真理恵
https://kaika-bp.jp/

2009年株式会社パック・エックスに入社。営業・新規事業の立ち上げ・組織改革支援・研修講師を経て2014年5月に独立。「ひとりひとりが輝く組織づくり」をモットーに、パチンコ店・飲食店・広告代理店・ITコンサルティング会社等での研修を行っている。内定者・新入社員研修をはじめ、接客研修、チームビルディング研修、モテ上司研修、ビジ女研修、接客手話研修など、幅広い研修を展開。

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