スロ専のみ経験者の事例/パック・エックス

2016.10.11 / 連載

[連載第28回
パック・エックスキャリアアドバイザーが語る「転職のタメになる話」
何が大事か? 何を選択するのか? まさに人生の分かれ道

こんにちは。パック・エックス、キャリアアドバイザーの耳塚です。今週も転職のためになる話をしていきたいと思います。

「どの企業を受けるか」「どの企業に入社するか」。転職とは数ある選択肢の中から一つに絞らなければならず、必ず選択を迫られます。環境や各々の事情がある中で選択基準は人それぞれです。時にはこちらの予想とはまったく異なる判断をされるケースがあったりします。

今回は勤務地へのこだわりが強かったイケダさん(仮名)の事例をお話ししたいと思います。

イケダさんは業界歴約20年、パチスロ専門店一筋で長く店長として勤めてきました。権限や責任も多く、また業績も好調であったイケダさんが前職を退職された理由は組織の停滞感、現状維持に満足していく風潮に危機感ともどかしさを感じたからです。

しかし、パチンコ業界転職市場において「スロ専のみ経験者」は、「併設店経験者」の転職よりも厳しくなる傾向にあるので、包み隠さず申し上げれば「どれだけ妥協点を広げられるか」が重要になります。

イケダさんの場合、業界転職では不利な経歴と勤務地に対するこだわりが強く、そのような中で始まった転職活動は困難を極めました。が、なんとか3社の企業より内定をいただき1社に絞り込む作業に一緒に取り掛かかったのです。

A社:希望エリアでドミナント展開する小規模法人。独自性に富み将来性豊か。
B社:希望エリアで他業種も積極的に展開、企業化が進む中規模法人。安定感抜群。
C社:社内改革真っ最中、地方の中規模法人。ベンチャー要素強い。
※どの会社も待遇提示は大きく変わらず

生活環境を変えることなく転職できるA社かB社を選択すると思っていたのですが、イケダさんが入社を決めたのは地方のC社でした。予想外の選択に担当者としては驚いてしまいました。理由をお聞きしてみると、入社の決め手はC社のオーナーの人柄と「一緒に会社を創って欲しい」という言葉。イケダさんは自分の中で勤務地を優先する理由、各項目の重要性や今後将来を改めて掘り下げ、悩みぬいた末に「自分が必要とされている」という実感が何よりも勝りC社と決断。

正解はすぐに分かるものではありません。しかし、入社して半年が経ち昇進が決まり「これからまだまだ頑張ります」という連絡をいただいた時に、この選択は間違ってはいなかったのだと感じました。「自分で悩みぬいた末に決めたことに後悔はしたくない、だから余計に頑張れるのだと思う」と笑顔で語ったイケダさんは、この先も頑張れそうな気がします。

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(企業プロフィール)
株式会社パック・エックスhttp://www.pac-ex.com/

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