シーザーズ会長がフィリピン大統領と会談

2014.10.24 / カジノ

10月21日、フィリピン現地紙「フィリピン・デイリー・インクワイアラー」によると、米カジノ運営最大手のシーザーズ・エンターテイメントがマニラでのカジノ開発に関心を示していることが分かった。今年9月、フィリピンのベニグノ・アキノ大統領が訪米した際、シーザーズのゲイリー・ラブマン会長がマニラでのカジノ開発について大統領と会談を行った。開発用地は、フィリピンの玄関口である「ニノイ・アキノ空港」に隣接する区画で、政府は用地取得と運営ライセンス公布の条件として、最低投資額を15億米ドル(約1610億円)と設定している。

現在マニラでは、政府主導の観光推進政策「エンターテイメントシティ計画」が進められており、昨年開業したブルームベリー社の「ソレイユリゾート&カジノ」をはじめ、合計4つの開発が進行中だ。シーザーズが候補地とする空港付近には、2009年に開業した同国初の統合型リゾート「リゾーツワールド・マニラ」があり、拡張計画も進む。シーザーズは、米系大手のなかで唯一アジア進出を果たせておらず、後発ながらも成長過程のフィリピン市場に参入し、アジアでの存在感を高めたい考えだ。今年3月、同社はインドネシアのリッポーグループとの合弁による韓国のカジノ開発で、現地政府から開発の事前承認を取得、初めてアジア進出の足がかりを掴んだ。しかし一方で、業界で最大となる230億米ドル(約2兆4650億円)という巨額の負債を抱えるため、日本やベトナムなど、他の投資先についても模索を続けている。

※画像はラスベガスにあるカジノホテル「シーザースパレス」 © aberenyi - Fotolia.com

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