コロナ禍~テレワーク~パチンコ業界

2020.03.14 / コラム

JR東海は10日、3月1日から9日までの東海道新幹線の輸送人数が前年同期比56%減少したと発表。JR西日本は北陸新幹線の今月1日から7日の利用者数は、速報値で前の年の同じ時期から54%減少したと発表。JR東は3月の新幹線の指定席券の予約状況は足元で前年比5割減と発表。新型コロナウイルスの影響で外出を控える客が多かったとみる。

そんな報道を証明するのが3月13日に撮影された写真だ。



博多発東京行ののぞみで、新大阪駅から午前10時台に乗車した人が撮影したものだ。のぞみ号が新大阪に到着した時は車内に乗客はゼロ。次の京都から乗り込む乗客もゼロ。名古屋から1人乗り込んできただけ。各車両ともそんな状態だった、という。

昼間の東海道新幹線がこんなガラガラ状態で走っているのは、長い人生の中でも初めてことだ。異常としか思えない光景に愕然とした。

大規模イベント自粛の余波は、様々なところに影響を及ぼしている。東海道新幹線はビジネスマンが大勢利用するのに、ここまで落ち込むとは想像もできなかった。

週刊誌記者がコロナウイルスの影響を各所へ取材をかけた。政府から感染防止のために行くことを控えるように名指しされたスポーツジムは悲惨だった。

「3月、4月は新社会人や転勤などで一番新規会員が増える時期なのに、新規入会者はゼロ。入会金をゼロにしても効果が出ていません」とジムからは悲鳴が上がる。

引っ越し業者もこの時期がピークを迎え、一番の書き入れ時だ。一昨年あたりからドライバーなどの労働力不足から引っ越し難民が出る有様だったが、今年は様相が一変した。会社が転勤をストップするところが続出して売り上げが下がっている。

一つにはテレワークも関係している。

新型コロナウイルスに感染しないために、大企業はテレワークやフレックスタイムで対応しているが、コロナによって労働環境を変える大転換期を迎えることになりそうだ。

特にテレワークができる業種なら、働く側は通勤時間が不要なり、会社側にとっては交通費が不要になる。働き方改革と共にテレワークが浸透すると都心のオフィス街からサラリーマン・OLの姿が消え、周辺の飲食店関係は大打撃を被ることになる。

テレワークが浸透すれば、宅配ピザやウーバーイーツのような飲食系の宅配の業種が脚光を浴びる。

週刊誌記者の取材対象はパチンコホールにまで及んだ。テレワークが浸透すればサラリーマンが会社帰りに立ち寄る繁華街や駅前型ホールは影響が出る業種にもなりかねない。

「新入社員は新規開拓のチャンスですが今は難しい。今いるお客さんをいかに離さないようにするか。これだけです。今まではタバコが吸えることがウリでしたが、4月からはタバコを吸わないお客さんも開拓したい。タバコを吸う従来のお客さんを離すことなく、吸わない人も両方獲得できるチャンスにしなければいけない。そのためには付加価値が必要です。マルハンダイニングが1カ月食べ放題の定額制を導入したように、出玉で勝負できないのであれば、パチンコと何かをセットにすることで集客する必要があります。セットの方でもおカネを使っていただく。ウチにはその何かがあります」(都内ホール関係者)と自信を覗かせる。

コロナの影響取材からあっちこっちに飛んだ感があるが、テレワークの影響もパチンコ業界は考えておく必要はありやなしや、と。








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