カジノ従業員が待遇改善デモ/マカオ

2014.07.29 / カジノ

7月24日、マカオ地元紙「マカオデイリータイムス」によると、マカオのカジノリゾート「ベネチアン・マカオ」の周辺でカジノ従業員数百名が参加するデモ行進が行われたことが分かった。

このデモは、カジノ従業員による団体「FMG(博彩最前線)」が主催し、ベネチアンなどを運営するサンズ・チャイナに対して従業員の研修制度の是正や10%の昇給などを訴えた。主催者の発表では、約2000名がこのデモに参加し、スローガンを叫びながら徒歩で敷地を周回した。

FMGの代表者は「カジノのいくつかの部署では研修期間がいつまでたっても終わらず、不満を抱える者がいる」として研修制度の不備を指摘。また、「カジノが多くの利益を得ているのにくらべ、従業員は然るべき利益を享受できていない」と賃金の改善も要求した。デモは主催者がサンズの代表者に5000名分の署名入りの嘆願書を手渡して終了したが、今後、会社から要求に対する回答が無い場合は、同社会長シェルドン・アデルソンがマカオを訪れる7月28日にストライキなどのさらなる行動に訴えるとしている。

デモ終了後、サンズ・チャイナはデモの実施に「遺憾である」とコメントを発表。同時に、会社には従業員の意見や不満を吸い上げるための然るべき仕組みが存在することや、組織体系や賃金制度の改善を含めた基本計画を実施中であることなどを説明している。

画像:澳門大聲公/Macau Speakerより

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