不振のマカオでホテル客室2万5000室追加へ

2015.05.19 / カジノ

5月18日、マカオ現地メディア「マカオビジネス」によると、今年3月までに同地で建設中のホテルは18軒で、現在政府の建設許可を待つ計画段階のホテルが25軒あることが分かった。

マカオ政府の土地工務運輸局が発表したデータによれば、現在建設中の18軒の客室数は合計9800室で、計画段階のホテル25軒の客室数は1万5700室。すべてが完成すれば合計2万5600室が追加される。

ブルームバーグの報道では、ホテルの開発が一端落ち着く2018年までに、マカオ全体の客室数は4万7000室になるという。しかし、カジノの不振にともないホテルの稼働率の低下も顕著になっており、専門家の間では採算性を疑問視する声もある。昨年末までの2年半、マカオの客室稼働率は平均84%だったが、今年1~3月期の稼働率は77.3%まで減少している。

現在、各カジノ運営企業は宿泊価格の割引キャンペーンを相次いで打ち出しており、客室稼働の維持と宿泊にともなうカジノ利用の増加を狙っている。「ヴェネチアン・マカオ」などを運営するサンズ・チャイナは宿泊価格を最大50%オフとするほか、今月末に新施設を開業するギャラクシーも1泊888香港ドル(約1万3700円)と通常の半額以下のキャンペーンを行っている。

※画像はコタイ地区のリゾート開発現場の様子

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