カジノ不振でサンズも減収/2015年第1四半期

2015.04.27 / カジノ

4月22日、ラスベガス・サンズは最新の業績報告を行い、2015年1から3月期のグループ全体の総売上が約30億米ドルで前年同期比25%減少、純利益も34%減少したことが明らかになった。主な要因はマカオのカジノ部門の不振によるもの。マカオ子会社サンズ・チャイナの同期の総売上は17.7億米ドルで34.9%減、EDIBITA(利払い・税金・償却前利益)は5.31億米ドルで43.3%減だった。

この結果に対し、シェルドン・アデルソン会長は「第1四半期は引き続きハイエンドカジノ部門において困難に直面した」と述べ、VIP客のカジノ離れの影響を指摘。一方で、「中国からの渡航者数は伸びており、サンズ・チャイナの施設に延べ1,600万人以上もの人々が訪れた。これにより利益率の高い小売事業やその他のノンゲーミング事業で大きな成長を遂げた」と述べた。また、今後の見通しについては「(コタイ地区で開発を進める)パリジャン・マカオ、コタイセントラルのセントレジスホテルを含むコタイ地区の施設については引き続き成功を確信している。これらの施設はマカオの経済の多様化に大きく貢献するだろう」と自信を示した。

なお、1~3月期の業績は、ギャラクシーエンターテイメントがひと足早く発表を行っており、32%の減収を発表している。

※画像はサンズ・チャイナがコタイ地区で運営する「サンズ・コタイセントラル」

ギャラクシーエンターテイメント, サンズ・チャイナ, シェルドン・アデルソン, セントレジスホテル, パリジャン・マカオ, ラスベガス・サンズ