【金曜】東上野グルメ復活!しいはし食堂の巨大カキ

2015.01.02 / 連載

復活! 東上野グルメ第5回 (番外編)足立市場「しいはし食堂」

「たった3粒でお口の中がカキづくし!」

あけましておめでとうございます。上野で開催される展示会帰りにぜひ寄ってほしいランチ紹介企画。全然東上野を食べ尽くしてないのにいきなり番外編をすることお許しください。今回は気付いたら編集部イチの古株になっていたKGがお贈りします。よろしくお願いします。

さて、今回は上野から車で10分、昭和通りを三ノ輪方面にまっすぐ下ると右手に足立市場が見えてきます。その入り口すぐそばにある「しいはし食堂」を紹介します。電車でのアクセスは京成上野駅から4駅、千住大橋駅で降りて徒歩8分くらいです。

実は東京都には築地市場以外にも水産物卸売市場があるんです。今回紹介する足立以外に葛西や豊島、板橋、世田谷にもあります。その数11個。規模は築地に劣りますが、並んでいる品物の質は(たぶん)同じ。なのにあまり知られていない穴場なんです。築地ほど混雑していないし、売り場の人たちはとてもフレンドリー。なので「よし、年始の美味しい魚を築地に買いに行こう!」と考えている人はこちらに行ってみるのもオススメです。

ほんで、その足立市場で何を喰らおうかって言うと、「しいはし食堂」名物のカキフライ定食(時価)です。「時価」という部分にやや腰が引けますが、ここのカキは岩手県赤崎産のものを使っています。赤崎産は三陸の高級カキですよ。オーダーから5分で料理がそろいました。「早い!」。大皿に乗ったカキの大きいこと……。写真からは伝わりにくいですが、10cmくらいのデカいカキが3粒! ドドン! ご飯(大盛り)も山のよう。そして、「ええい、ままよ!」と、とりあえずかぶりつく。ガブッ!………!!これは!でっぷりと肥えた大きな赤崎産カキからは、磯の香りとコク、甘みなどがブワッと押し寄せます。安いカキから漂うような生臭さは一切ナシ。咀嚼を続けると深い旨みがしみ出してきて、あぁ、お口の中が幸せ。

しかも、最初に頭をよぎった(足りるかな?)という考えは無用でした。なにせ、3回はかぶりつかないと食せないほどの大きなカキです。足立市場内にある「丸金」さんというところから買い付けているそうです。お店のおばちゃんに聞きました。「ここのはファンが多いのよ。震災の時に一回漁ができなくなっちゃったみたいでね、しばらく他の産地のカキを使っていたの。でも、去年くらいからまたできるようになってね…。赤崎のは美味しいでしょう?」。うん!メッチャ美味しかった(笑)。また、この他にもまぐろ刺身定食(1080円)も人気で、おばちゃん曰く「この値段じゃ、ほかでは食べられないくらいよ」とのこと。

ふぅー……。お店を出て一服。寒空の下、満腹で燻らすショートホープがまた格別でした。午前中に展示会が終わったりしたときは、タクシーに飛び乗って行ってみることをオススメいたします。後悔はしないと思います! あ、そうそう時価だったお値段は1350円です。ご飯大盛りにしたら100円増し。少し高めでも、他で味わえないものを食べたいならぜひ!

足立市場内 「しいはし食堂」 食べログ3.26

住所:東京都足立区千住橋戸町50 足立市場内
[営業時間]

朝食・ランチ営業のみ 5:30~13:30
※定休日は日曜・祝日・水曜不定休(足立市場に準じる)

写真・文:KG

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