【連載】第1回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2014.05.01 / 連載

パチンコ業界の伝統芸能「バラバラ踊り」にユーザーは……

似たような名前でファン雑誌に執筆している三文ライターが、ひょんなことからコラムを書かせて頂くことになりました。以前、ホール向けセミナーの講師を務めさせて頂いたことがありますが、その際と同じようにファンの立場からホールに対する意見や要望を綴っていこうかなと考えておりますので、よろしくどうぞ。

さて第1回ですが、まずはタイムリーかと思われる消費税対応についてです。見たところ、また聞くところ、各都道府県、各組合で対応がバラバラというのが現状になっているようです。これはこれで、いかにもホール業界らしいなぁと思わされます。悪い意味ではなくて、この業界はそれが伝統だと理解してますので。でも筆者のようにそういうものだと理解しているならよいのですが、そうじゃない人にとってはやはり理解しがたいのは間違いないでしょう。都内の某地区では交換時に消費税分を転嫁するようになったのに、隣りの地区では今までどおりと交換率が違ったり、1パチや5スロのようなジャンルとして認知されているのならまだしも、一部ホールでは貸玉料金にも税金分が減ってしまったり。さらにはブツを交換してもらおうとしたら、交換所によっては手数料が取られるように変わっていたり(一律だと思っていた都内のTUCでもそんなことがあるのは驚かされましたが)。このように対応がバラバラにしてしまい、結果としてハードルを高くしている。業界全体でファン拡大と言っているのに、これは
どうなのかなと思わされます。 ホール内にその旨を掲示している場合もありますが、誰もそんなところを注意して見たりはしませんよ。出ているかどうかしか見ないのが、ファンの気持ちというものですから。

足並みが揃わないのは、競争社会だから仕方ない。震災対応でさえ、チャンスだからと思ったのか東北の某ホールではいち早く営業を再開したりと逸脱するホールもある。でも足並みが揃った時もありましたよね、サミットが開催されるからという理由で行われた入れ替え自粛のように。新機種を打ちたいファン心理ではちょっと理解しがたい時にきっちりと揃うんなら、もっとファンの懐に直結する消費税対応でどうしてできないのかと思います。8% なら今までどおりできるという声もありますが、10%になった時はどうなのか。あと1年とちょっと、もう1回税率アップが見込まれるからこそ、その時はもっと分かりやすくして貰えないかなと考える次第です。

次回の掲載は5月8日(木)の予定です。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取り付かれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるずると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続中。