【水曜】第95回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2016.02.23 / 連載

第95回 臨機応変さも大事です

パチンコデビューが羽根モノです」と言うだけで、それなりの年齢なのがバレてしまうようになりました。それでも一時は絶滅寸前だった羽根モノの新機種が最近はポツポツと登場するようになり、見かけた際には仕事柄……、というより趣味的に打つようにしています。

ただ、高価交換かつ無制限営業では、やはり羽根モノは生かせませんね。筆者がデビューした頃のように打ち止めありきで使ってこそだと思うのですが、そうなると最近の羽根モノのスペックはキツ過ぎるんじゃないかなと。業界全体の状況が変わらないと羽根モノ冬の時代はまだ続くんでしょうけど、それでも導入してくれるホールさんの心意気は評価したいですし、だからこそ遊べるくらいの状態で使ってくださいというのが切な願いであります。

……とはいえ、まだ打ったことがない羽根モノを見かけたら触ってみたくなるもので、先日も某羽根モノ新機種を初打ちすることに。これがヘソも寄りもまずまずで、最初のVまで手こずったものの見事に初当りをゲット!……したのはいいんですが、ここで補給がストップするという事態に。わずか数発だった持ち玉も尽き、なにも打ち出せないまま虚しく羽根がパカパカとしています。すぐに呼び出しランプを点けましたけど、結局大当り終了まで店員は来ず。

そしてやっと来た店員に玉が出なくて大当りを消化できなかった旨を伝えたんですが、「ちょっとお待ちください」と言ってから裏の補給をごそごそと。それはそれで適切な対応で、ここまではいいんです。でも結局その店員はしばらくごそごそとした結果、補給詰まりを解消できず。そして別の店員が来て、改めてごそごそとやり始めてから玉詰まりが解消と、要は二度手間ですよ。別に待つのは構わないですが、目の前で二度手間みたいな無駄なことをやられるとイライラせずにはいられません。幸い獲得できるはずだった大当り出玉は補償してもらえましたが、じっくり楽しもうかなと思っていた気持ちが萎えてしまい、一発も打たずに台を移動しました。

別にすべての店員があらゆるエラーに精通していて欲しいなんて思いませんし(それが理想ですが)、待たされるのも仕方ないです。でも補償してくれるかどうかも分からない上に、大当りを消化できない状況で、二度手間的なことをやられるのは勘弁して欲しいですよね。呼ばれてこれは自分じゃ無理だと思ったら、素直に分かる人を呼ぶくらいの臨機応変な対応ができないものかというのが客側の素直な気持ちです。またインカムで事務所の方でも分かっていると思うからこそ、役職者も適切な指示を出すべきじゃないかと。お辞儀を教えるのも良いかもしれませんが、店員は何のためにいるかと考えるなら、まずは全員がエラーに精通するべきですし、新人みたいに分からないならすかさずフォローできる体制を整えて欲しいと願います。

これが仮に以前あった時間管理みたいなスペックだったら、どれだけ補償するかという問題にもなるわけですし。ただ最近は、こういったトラブルが減っているからこそ、なかなか対応が覚えられないのかなと。昔は補給エラーなんて当たり前だったし、客側が台の上部を叩いたり天板を開けて直したりもしたもんです。さすがに今そんなことしたらゴトを疑われてしまいますが、そうできないからこそメンテナンスをきっちりすると同時に、素早い対応ができることを望みます。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵(きなくさぞう)

学生時代にパチンコ・ パチスロの魅力に取りつかれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるずると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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