【水曜】第118回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2016.08.02 / 連載

第118回 「流行りモン(ホールで)ゲットだぜ」という時代がありました

いたるところでポケモンGOでありまして、上野村の西町公園でも業界関係者と思しき人がスマホ片手にポケモンをゲットしている姿が見られます。

筆者のスマホはOSが古いせいで、残念ながらポケモンゲットできずであります。そもそもポケモン世代とは2世代くらい離れておりますので、とりあえず「歩きスマホは危ないですよ〜」程度の月並みなコメントしかできません。

またポケモンGOの人気に目をつけて集客手段にしようとしているホールもあるみたいですね。起死回生を狙ってタイアップしたのがマクドナルドです。しかし、店周辺にはたくさん人がいる一方で、店内はガラガラという状況を見るに、「目論見通りにはいかないもんですよ」と言っておきたいです。さらに言うなら、マクドナルドと違ってパチンコ店の場合は、子供がついつい店内に入ってしまうリスクもあります。それを考えたらいくら流行りものだからといって飛びつかないのが無難ではないかなと思ってしまうわけです。

ところで、ポケモンGOはダウンロードソフトです。筆者のように古いスマホを使っている人以外は気軽に入手できますが、前時代のようにカセットや円盤だったりしたら、きっとドラクエ騒動並みの大行列があちことでできていたはず。

当時はそんな品薄商品を手に入れる穴場として、ホールの景品コーナーがありました。「たまごっち」が流行った頃には、仕入れるだけ仕入れて景品コーナーに置かず、女子高生をナンパするために使っていた店長もいたりしました。またスーパーファミコン自体が品薄だった時にもホールの景品コーナーにはしっかり飾ってあったり……(景品価格1万円までというハードルをクリアするため、本体が2500個、コントローラーが2500個なんていう、裏技じみた価格の付け方をしていましたけど)。一昔前のホールには、景品コーナーをチェックするのが欠かせない時代が確実に存在していたんです。

それが等価交換になってからは特殊景品との交換ありきで、景品コーナーは完全に空気。たまにちょっと面白いものがあったとしても、端玉以外を一般景品に交換するなんて思うはずもなく。行政側は特殊景品との交換比率を減らせと常々要請していますが、まずは交換率をなんとかしないと減るわけがないんですよねぇ。

遊技も景品も含めて、ホールがいろいろな楽しさを提供し魅力ある場になるためにも、脱等価へと全国足並みそろえて進んでいくべきではないのかなと考えます。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵(きなくさぞう)

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取りつかれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるずると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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