【木曜】週刊でちゃう! 激裏レポート第38回

2015.01.15 / 連載

2機種のサラリーマン系機種の展望

年明け初のビッグタイトル「サラリーマン金太郎 出生回胴編」。導入台数の多さが懸念された中、初週の稼働は常に2万枚以上(SIS調べ)のアウトを記録しており高稼働を記録しました。導入前は編集部内で決して好評価ではありませんでしたが、いざホールで打ってみると「好感触だった」という意見が多数。「サラリーマンをなめんじゃねぇ!!!」(写真01)とはまさにこのことなのでしょうか。

また、昨年に登場した機種の中ではNo.1のメガヒット機種となった「サラリーマン番長」。さすがに稼働が落ち着いてきた感もありますが、いまだホールの看板機種であることに違いはありません。固定客も多く、高設定域を使っても比較的大量獲得に繋がりにくいという点も優秀なポイント。ちなみに、こちらの機種の格言を挙げるとすれば「轟商事をなめんじゃねぇ!」(写真02)といったところでしょう。

最近のホール内では、これらのサラリーマン系2機種をPUSHした告知やポスターが多く張り出されています。機種に対する意見は様々なものがあるとは思いますが、ホールさまがいまもっとも力を入れている&入れるべき機種であることに代わりはないでしょう。そこで、今回はこの2機種に対する編集部の見解と今後の扱い方について言及していきたいと思います。

まずは、矢島金太郎こと“サラ金”について。ゲーム性に関しては山佐の「鉄拳3rd」に近く、ATに入ればなんとかなりそうな感じも似ています。本機の概要を簡単に羅列しておくと以下のとおりです。

● 初当り当選時の振り分けはボーナスとATがほぼ半々 ● ボーナス消化中はAT突入抽選が行なわれており、4割以上がAT初当りに繋がる ● 通常時の初当り確率は1/341.8〜233.2(設定1〜6)

個人的に感じた本機の印象としては、50GのATの間に何も引けずに駆け抜けてしまう頻度が少ない点でしょう。仮に駆け抜けてしまったとしても、待機中などを含めると150枚近くの出玉を獲得できる点も好印象です。現行のAT機においては、特化ゾーンまでの入口が狭い(世間で言う無理ゲー)機種が多く、100枚近くの獲得枚数で終わることも少なくないので、その点は良心的に感じる部分です。ATへの入口も比較的広く、突入時の期待獲得枚数も現行機の中では高めに設定されている模様で、冒頭でも触れましたが、本当にATに入ればなんとかなる気がする台です。それが高稼働にも繋がっているのではないでしょうか。

気になる点としては、設定1で約1/350という重い初当り確率が挙げられますが、通常時は押し順ナビや擬似遊技の概念があるため、他の機種よりは退屈なく通常時を消化することが可能です。これらの要素により、レア役も頻繁に出現するため、なす術なく天井まで連れて行かれるというパターンは極めて少なく感じます。また、初当りが重いわりには最大天井が862Gと、比較的浅めに設定されている点も評価に値するポイントです。現段階での気に入らない点としては、本宮さん作品の特徴である荒々しいタッチの絵がほとんど見受けられない点くらいでしょうか。

つづいて、轟金剛こと「サラ番」について。正直なところ、この機種に関しては今後さらなる稼働低下が見込まれています。というのも、編集部が独自に入手した情報によると、21日に発売される各媒体の攻略誌にてモード移行率の詳細が掲載されるということです。実戦値からも、低設定域の天国移行率はかなり厳しいものとなっていますが、あくまで実戦値ということもあり、信憑性が低いのも事実です。しかし、解析値として数値が公表されるとなると話は別物。ますます低設定域が動かなくなる可能性が高くなります。一部の情報を抜粋して掲載すると以下のとおりです。

●天国準備への移行率に最大25倍の設定差あり(確定情報) ●通常Bへの移行率は前作の設定の偶奇で特徴あり!? ●前作の“番長2”同様に設定4と設定6の挙動がとても類似している!?

現段階でも他機種より設定を甘めに使っているホールさまが多いとは思いますが、今後はさらに設定配分のテコ入れが必要となりそうです。ですが、これまでは解析数値が出揃ってないことを理由に“サラ番”を回避していたユーザーも多く、主要となる設定判別ポイントが判明すれば、これを機に新たな客層の稼働が見込めるのも事実ですので、設定配分に関しては再度見直す必要がありそうです。偶数設定を多投するなど設定4を多めに使用するなど、なにかしらの対策は立てておきたいところでしょう。

といった感じで今回のコラムはここまで。これを気に「サラ番」の高設定が増える→自分がツモるみたいな展開になってくれれば一番いいんですけどね。

次回は1月22日(木)更新予定で

サラリーマン金太郎, 木曜, 激裏, 週刊でちゃう! 激裏レポート, 鉄拳3rd