GWの結果を踏まえた結果、出すべきか?抜くべきか?

2019.05.11 / 連載

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(213) GWで取れたお店、取れなかったお店

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林秀樹です。2019年のGW営業が終わりました。パチンコ店には「年に3回の特別な期間」があり、GWはそのうちの一つです。この「年に3回の特別な期間」というのは、
稼働が十分に見込まれ活気があり、しっかりと利益の確保を志向する期間
です。GW以外では年末年始とお盆を指します。

今回は10日間も祝日、休日が続くという初めてのことであり、事前の予測では、
長すぎる休日期間は、逆に良くない
という意見も多くありました。しかし結果からみればまずまずだったという印象があります。

ただし「まずまず」というのは売上と稼働の面からであり、粗利という面からは必ずしもそうとはなっていないお店もあります。もちろんこれは意図的にそうしたわけではなく、確率など出方の影響もあるでしょう。

GW後は例年、必ず落ち込みます。そしてその落ち方がかなり厳しいものなので結局は「GWが良くても月間では通常の月と変わらない」という結果になります。
そこで本来GW後にすべきことは、
・平常を重視した営業を志向する
こととなります。GW期間に予定通りまたは予定以上に利益の確保ができたお店は安心して出してください。もちろんGW後という期間は「出した」ところで稼働の回復は見込めないと思います。それでも平常営業となったこの期間に出すことは、今後の営業には必ずプラスになります。

さて、GW後に出すための原資確保がGW期間だったのですが、GW期間に思うような利益を確保できなかったお店はどうすべきでしょうか。「GW後は落ち込むのだから、その対策をしなければならない」はずですが、そうはいっても現実的には「月間での必要な利益」を確保しなければなりません。「平常営業を重視」できるのは、やはりGWという特別な期間にしっかりと利益を残せたお店だけです。予定の利益確保が出来なかったお店は、GW後にたとえ稼働が落ち込むとしても利益確保を進める必要があります。会社にとって必要なのは稼働や売上ではなく、「存続のために必要な」利益だからです。

GW期間に思うように利益の取れなかったお店が一番してはならないこと、それは「ブレること」です。これから当分、稼働がかなり厳しくなるでしょう。その時に「拙い」と思って出そうとしたところで、そもそも出すための原資がない状態では思い切った出し方ができるはずもなく、結果的に中途半端な放出で稼働も回復せずとなり、「稼働も利益もどちらも取れず」となってしまいます。ここでは目指すこと、すべきことを明確にして、そのためのことを徹底してほしいと思います。

GWに利益の確保が出来なかったお店は、今一度仕切り直しと考えて、まずは利益の確保を。そしてそれをブレずに進めてほしいと思います。


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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。著書に「ジリ貧パチンコホール 復活プロジェクト」(幻冬舎)がある。

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