日電協、「BT機専用申請枠」を新設、BT10実現へ12月以降のラインアップ拡充に期待
2026.07.06 / 組合・行政日電協と回胴遊商は7月3日、BT(ボーナストリガー)機の普及に向けた勉強会を開催し、その後の合同インタビューで市場設置比率10%を目指す「BT10」構想の具体策を説明した。
勉強会では、小林友也理事長が「BT機はパチスロ市場の活性化に欠かせないカテゴリー」と強調。AT機中心の市場構成による高射幸化と遊技人口減少への危機感を背景に、BT機をノーマル機とAT機の中間に位置する「第三のカテゴリー」として育成していく考えを示した。
また、ダイコク電機の上席講師である服部祐治氏は講演の中で、現在の20円スロット市場ではコイン単価が約2.9円まで上昇し、ユーザーの投資負担増加が課題であると説明した。さらに、コイン単価が2.8円を超えると市場全体の稼働が低下する傾向があるとの分析を示した。その改善策として、BT機の普及を通じて市場バランスの適正化を図っていく必要性が示された。
勉強会後の合同インタビューでは、BT10実現へ向けた目玉施策として、「BT機専用申請枠(専用日)」の新設が挙げられた。保通協への型式試験申請は、1日5枠程度の受付に対して約100型式が申し込む状況となっており、BT機の市場投入を妨げる要因となっている。
このため日電協では、7~9月の3カ月間、各月2日程度をBT機専用日として設定。メーカー各社がBT機のみを申請することで申請機会を確保し、適合機種の拡充を図る。まずは試行的に実施し、その結果を踏まえて10月以降の継続や枠の拡大も検討する。
また、7〜9月に専用申請枠を運用することで、12月以降はBT機の適合・市場投入が加速する見通しだ。さらに来年2月には「BT機を含む低中射幸機の販売強化月間」を設け、メーカー各社がBT機の販売・導入を積極的に進める方針も明らかにした。
現在、BT機の設置比率は3.3%。来年6月までに10%への引き上げを目標に掲げ、メーカー、販売会社、ホールが一体となった普及活動を進める。
このほか、10~20代でBT機の満足度が高いとの調査結果や、市場に眠る約2万2千台の中古BT機の活用、「多機種・少台数」によるBTコーナーの提案なども紹介された。
また、BT機はAT機に比べて初動こそ穏やかなものの、稼働が一定水準で下げ止まり、長期間にわたって安定運用しやすいと説明。機械入替コストの抑制やホール経営の安定化にも寄与するとの見方を示した。
日電協は「BT10」を単なる設置目標ではなく、射幸性に偏った市場バランスを見直し、持続可能なパチスロ市場を構築するための業界横断プロジェクトと位置付けている。
専用申請枠の新設から12月以降のラインアップ拡充、さらに販売強化月間へ。BT10は理念ではなく、具体的な工程表を伴う市場改革として動き始めた。
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