是正勧告第6集で明確化、ホール広告宣伝のグレーゾーンを完全排除へ

2026.04.03

4月2日、ホール関係4団体(全日遊連、日遊協、MIRAI、余暇進)より、「広告宣伝で是正勧告を行った事例(第6集)」が発出された。掲載された事例は、2025年7月から同年12月までのもので、注目すべきポイントは、本事例集が「広告宣伝ガイドライン 第3版」施行後、その新基準に沿って是正勧告が行われた初の事例集(第5集でも一部反映)であるということだ。

この「事例集」は、ガイドラインを制定したホール関連4団体の意志の反映であり、今回の第6集からは、巧妙化する「抜け道」を塞ごうとする、団体側の強い意志がうかがえる。

今回の事例集から見えてくる特徴は大きく3点。

① 「おすすめ」表示の厳格な運用を

ガイドライン第3版で明示された「おすすめ表示は7日間以上」というルールの運用について強く示唆している。単に「7日未満のおすすめ表示」はもとより、「ENJOY」や「限界突破」などの別の言葉や、また明らかに機種を示唆する画像や賞品を用いて、実質的な「おすすめ追加」をする事例について厳しい判定が行われていることが分かる。言葉遊びや隠語などを使ったルールの形骸化は許さないという意思が明確に示されている。

② 第三者取材に対する厳しい判定

ガイドライン第2版から大きく許容された「第三者取材」であるが、「おすすめ7日間」ルールと相まって、ホール団体の厳しい判定がよく分かる。「特定のインフルエンサー=特定機種」という暗黙の構図について、当該インフルエンサーのSNSにおける過去の稼働報告までさかのぼってチェックが行われていることがその証し。もちろんインフルエンサーのSNSを通じて間接的に性能改変や設定を示唆する極めて悪質な事例も掲載。またエリア長や法人キャラクター等の内部関係者を「タレント化」して来店告知を行うことについても改めてNGであることを強く訴えている。

③ 賞品を用いた機種示唆に強く踏み込む

今回の事例集の最大の特徴と言えるのが、この賞品を用いた機種示唆である。今回は単なる注意喚起にとどまらず、「実質的に特定の機種を示す賞品(商品)」の具体的な名称までもが参考資料としてリストアップ。解釈の余地を与えない、言い逃れ不可能な明確な線引きをした。参考例として「ヤマサ醤油」や「青島ビール」、「日清ラ王」や「ゴーゴーカレー」は、機種示唆であることを明示。今までホール関係4団体では、市販されている「商品名」の掲示にはさまざまな観点から厳しい判定をしてこなかったと思われるフシがあったが、さすがに切り込まざるを得なかったか。

事例集を簡単に総括すれば、ガイドラインの文言の隙間を縫うグレーな集客手法は、そのすべてが「実質的な設定示唆・イベント告知」として網に掛けられる段階に入ったということが読み取れる。小手先の表現回避にリソースを割くことは不毛。全国のパチンコホールの健全な広告宣伝が強く望まれている。

※なお、画像を伴う具体的事例は第二報で解説します。

※本記事はPiDEA独自の見解によるものです。ホール関係4団体の正式な見解とは異なる場合があります。

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