5月2日は今までも今後も継続する。御坂美琴生誕祭が豪華すぎた理由は何？

渋谷には大勢の〝お姉様ファン〟が押し寄せた。藤商事からパチンコ・パチスロ化されている「とある」シリーズの主役各である御坂美琴の生誕祭イベントが渋谷ストリームホールで行われた。ただ、キャラの誕生を祝うにしてはあまりにも豪華すぎるイベントに、ファンが集結していた。

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ただの一コンテンツのキャラの誕生日を祝うにしては奇妙なほど大掛かりなイベントになった。参加者数は延べ1500人以上。老若男女問わず、多くの「とある」ファン、今回は特に「お姉様ファン」が集まっていたのである。渋谷ストリームホールの会場を貸し切り、一般入場は自由。パチンコ・パチスロ系ライターやYouTuberに加えて、作品の主要4キャラクターを担当する声優まで集めて、「御坂美琴生誕祭」が大々的に行われた。

イベントの内容は大まかに以下の通りだ。特別仕様の歴代PS機種の遊技にチャレンジして成功すれば豪華オリジナルグッズを配布。グッズの種類も実に豊富で、20種37品目をとりそろえていた。また、アトラクションコーナーでは巨大ガチャやビリビリ棒、ストライクアウトやレーザーを避けるゲームなど、パチンコを打たない人でも楽しめる体を使ったアクティビティが用意されていた。 

ステージコーナーでは、ゲストによるステージショーやコスプレイヤーによる撮影会などもあり、幅広い年齢層に向けたイベントが用意されていた。

中でもファンが喜んでいたのは、声優陣によるトークショーだ。 

御坂美琴を演じる声優の佐藤利奈さんは、作品について「作品ができてから20年も経っている気がしないんだけど、ずっとコンテンツが動いていて今もみんなといれるなんて夢のようです」と延べた。

またパチンコ実機収録の裏話としては「実は4人で歌ったのは初めてだったりします。また、当時演じていたものよりも尺の都合もあるので、実はちょっと早めに演じたりしています」と話すとオーディエンスはわっと沸いた。 

藤商事がこれほど大々的なイベントを催したことからは、自社で取り扱うIPを大事にしていくという姿勢がうかがえる。ちなみに、御坂美琴生誕祭は2023年にもTwitter（当時）フォロリツキャンペーンとして開催されており、374万インプレッションを叩き出しており、導入したホールの稼働をバックアップしていた。

「禁書（インデックス）」を原作とし、「超電磁砲（レールガン）」をスピンオフとする「とある」シリーズは、ラノベ原作累計発行部数は2020年の調べで3100万部（「禁書」1800万部、「超電磁砲」1300万部）となっている。今回生誕祭の主役となった御坂美琴が主人公の「超電磁砲」は、スピンオフ作品ではあるものの、原作と同等の人気を誇る作品なのだ。

市場規模270億円超と言われるライトノベル市場では、アニメ化やゲーム化、イベント化することで多くの人の目に止まることになり、さらに発行部数を伸ばしていく特徴がある。とあるシリーズは現在も原作が続いているシリーズであり、2020年には「レールガン」がアニメ化され、今もなおファンを増やしているコンテンツと言える。これが藤商事が今もなお一大イベントを実施する理由に他ならない。

また、XやLINEを使ったプレゼントキャンペーンも合わせて実施しており、YouTubeやP-WORLDなどパチンコ系ポータルサイト、山手線中吊り広告などへも出稿されていた。認知度の高さもさる事ながらパチンコもパチスロも「とある」シリーズの貢献度は高く、今後も続編に期待できる。

 

©鎌池和馬／冬川基／アスキー・メディアワークス／PROJECT-RAILGUN
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