6.5号機内規に移行してから、射幸性・単価の上昇が顕著となってきており、L機によりさらに拍車が掛かり始めている。「ヴァルヴレイヴ」「バキ」「ゴブリンスレイヤー」と非常に射幸性の高い機種のリリースで市場内では、ニーズ争奪戦が繰り広げられており、多くのL機がコンテンツ問わずにこの分野へ参戦予定となっている。
「Lにゃんこ大戦争BIGBANG」に関しては高射幸性の代名詞ともなる「GODシリーズ」をオマージュした仕様で登場を予定している
そんな本機は『GODシリーズ』を踏襲した低純増のATタイプとなっている。基本情報は表にて確認しよう。
《基本スペック》
設定 | 初当り確率 | 出率 |
設定1 | 1/587 | 97.6% |
設定2 | 1/574 | 98.5% |
設定L | - | - |
設定4 | 1/504 | 102.6% |
設定5 | 1/448 | 107.5% |
設定6 | 1/418 | 112.5% |
《通常・AT仕様》
50枚ベース | 約29.7G |
タイプ | 左1ST/AT |
AT仕様 | 押し順AT・約2.7枚/G |
RUSH当選契機比率 | 直撃47.8%、確定約17.4%、CZ19.1%、小役履歴7.4%、天井8.2% |
CZ詳細 | 数字が全て当選数字へ変更 ベル揃いでRUSH濃厚 通常400G・800G消化でCZ高確率状態へ移行抽選 |
RUSH詳細 | 特化ゾーンスタート(平均150G) レア役による直乗せ・特化ゾーン抽選 リール枠白発光時(約1/4.8)中or右押し消化※押し順ナビ無し |
確定役詳細 | BAR揃い…約1/8192、特化ZONE「BIGBANGステージ」へ 赤7揃い…約1/16384、特化ZONE「クロノスゾーン」へ 白7揃い…約1/8192、RUSH初当り 合算確率約1/3276 |
BIGBANG詳細 | 移行契機:BAR揃い、差枚2400枚到達 継続ゲーム数100G後昇格演出へ※昇格期待度75% 昇格後30G/SETのLOOPタイプへ 30G消化中に継続ジャッジで使用する“勝撫缶”を獲得 “勝撫缶”1個あたりの継続期待度25% 継続時に特化ゾーン獲得抽選※3の倍数連時は高確率で獲得 |
クロノスゾーン詳細 | 移行契機:赤7揃い ST式ゲーム数12G 赤7揃いで特化ゾーン+ST巻き戻し |
有利区間移行詳細 ※シームレス性能 |
差枚2400枚到達で1/8192役同様状態移行権獲得 |
天井 | 通常1500G消化でRUSH※仮天井222G |
コンプリート機能 | 搭載 |
上記の基本スペックより「ハーデス」に近い仕様となっており、確定役によるトリガーを搭載したナンバリング演出をメインとしたものとなっている。
RUSHは特化ゾーンスタートとなり、10G間に毎ゲーム「ポセイドン・ハーデス・ペルセポネ・ゼウス」の4キャラ内からいずれかの性能の上乗せが発生する仕様となっており、10G目は期待度の高い「ペルセポネorゼウス」となっている。
天井到達時は特化ゾーンのキャラが非常に強い振分になる。「赤7ぞろい」はゴッドシリーズのSGG同様にST式の特化ゾーン高確率ゾーンとなっており、7ぞろいの度にストック且つST再スタートとなる。そして、「BARぞろい」は100GのRUSHへ移行し、100G中に期待度を上げ、約75%でプレミアRUSHへ移行する。
プレミアRUSHは1SET30Gを継続する度に特化ゾーンをストックする仕様となり、継続ジャッジは「北斗転生」の様な「勝舞魂」の様に本機では「勝撫缶」を貯めて、1個につき25%の期待度で抽選を行う。30GのSET中は3段階のステージで「勝撫缶」の獲得抽選確率は変動し、ステージ毎の期待個数は①1.7個、②3個、③5個となっており、継続ジャッジで漏れた場合に獲得した特化ゾーンを経て通常RUSHへ移行する。
本機のシームレス性能は差枚2400枚到達後に「7ぞろい高確率ゾーン」へ移行し、確定で発生する「7ぞろい」後に「BARぞろい」と同じ状態へと移行する。
演出に於いては、「GODシリーズ」同様に数字に重きを置いた演出となっており、出目で内部モードを示唆する仕様なども踏襲している。その他に演出は任意で選択可能で、コンテンツとなる「にゃんこ」のキャラが出現でチャンスとなるモードも搭載されている。
本機の特化ゾーンは元コンテンツを生かした、ソーシャルゲームならではの「ガチャ演出」となっており、4キャラの出現をガチャに見立てたものとなっている。その他特化ゾーンもオマージュを多様にとりこみ、「GOD」「北斗転生」を彷彿とさせる演出がふんだんに盛り込まれ、コラボの多いソシャゲコンテンツならではの在り方となっている。
本機の訴求ポイントは「スペック」だ。コンテンツ面は知名度の高いソーシャルゲームとなることとコンテンツとなるゲーム仕様を踏襲したものにはなっていないので、スペックを中心に訴求することが良いだろう。
そして、スペック訴求では『1/8192フラグ期待度2500枚!ED発生で7揃い確定ゾーンへ!』『天井ガチャは期待度大!!』など一撃性を訴求することが効果的となるだろう。打ち方の訴求として、『RUSH中に枠白発光で中or右リールから停止』をしておかないと、ナビが発生するワケでもないのでイタズラに出率を下げる恐れがあるので注意が必要となる。
「ハーデス槍撃」が市場投下され、6号機初となる「GODシリーズ」として大いに期待されていたが、一定の実績で留まってしまった様に感じる。これは「北斗の拳」の盛り上がりに隠れてしまったのが大きいが、元のゲーム性と有利区間との相性の悪さが強く影響しており、これはL機でどうにかなるものでもない様に感じる。
だが一撃性はL機の仕様で対応できる面もあり、本機は大きく出玉性能を有した仕様とも言える。ただし、本機は1/8192役成立後に75%という突破要素があり、なおかつ継続的なヒキが要求される特化ゾーンが一撃フラグと認識されるかは気になる所である。
そして、本機のシームレス性能はあくまで「差枚2400枚到達」となるので、差枚が蓄積されればされる程到達率は低くなる仕様となっており、他L機のシームレス性能を一撃フラグとしたゲーム性とは大きく異なる可能性があるだろう。