円谷フィールズHDがダイコク電機の株式を大量保有し筆頭株主へ
2023.03.143月14日、ダイコク電気株式会社<6430>(本社・愛知県名古屋市、大上誠一郎代表取締役社長 )は、円谷フィールズホールディングス株式会社が筆頭株主が異動したと発表した。
(主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ/ダイコク電機株式会社)
3月13日付で関東財務局長あてに、円谷フィールズHDから大量保有報告書が提出されたことで判明したという。
なお、同社から当該株主名義の実質所有株式数の確認ができていないと発表している。
議決権の数 (所有株式数) |
総株主の議決権の数に対する割合※ | 大株主順位 | |
移動前 (2022年12月31日) |
7,000個 (700,000株) |
4.73% | 第6位 |
異動後 (2023年3月6日) |
21,045個 (2,104,500株) |
14.24% | 第1位 |
※1上記については2022年12月31日を基準とする株主名簿及び、2023年3月13日付で当該株主より提出された大量保有報告書に記載された所有株式に基づき記載しており、異動前及び異動後の大株主順位は、当該株主名簿の順位を基準に算出しているものの、当社として当該株主名簿の実質所有株式数及び大株主順位の確認ができたものではない。
※2異動前及び異動後の「総株主の議決権の数に対する割合」は、2022年12月31日現在の発行済株式数(14,783,900株)から同日現在の議決権を有しない株式数(10,200株)を控除した総株主の議決権の個数(147,737個)を基準に算出。
※3「総株主の議決権の数に対する割合」は、小数点以下第3位を切り捨てて表示。
これまでダイコク電機の主要株主は以下の通りであった。
株主名 | 持株数(株) | 持株比率(%) |
株式会社KCプラス | 1,199,200 | 8.11 |
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 1,028,600 | 6.95 |
栢森雅勝 | 924,250 | 6.25 |
公益財団法人栢森情報科学振興財団 | 750,000 | 5.07 |
株式会社大黒屋 | 750,000 | 5.07 |
ダイコク興産株式会社 | 490,000 | 3.31 |
栢森寿恵 | 443,500 | 3.00 |
栢森将豪 | 443,500 | 3.00 |
栢森綾音 | 443,500 | 3.00 |
栢森新治 | 443,450 | 2.99 |
ダイコク電機株式会社、株主通信より引用(2022年4月1日〜2022年9月30日)
公開された情報によると、今回の発表は大量保有報告書に基づくものであり、「今後の見通しについて特に記載する事項はない」としているが、円谷フィールズホールディングスには、栢森一族でありダイコク電機代表取締役社長まで務めた栢森秀行氏が執行役員として名を連ねている。
販売最大手かつメーカーでもある円谷フィールズホールディングスと、DK-SISやホールコンなど周辺機器大手のダイコク電機が「協業」という形でシナジーを生み出す取引との見方もできなくはないが、リリースの文面からはそういった雰囲気は感じられない。
今後、どのような展開になるか業界全体が固唾を吞んで見守っていくことになる。
