「北斗無双4」はCR時代の覇権を取り戻せるか

2023.01.24 / 連載

【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座#283


今週の紹介機種は「P真・北斗無双4」
2023年2月5日週導入開始予定
メーカー:SANKYO
全国30,000台予定


どの時代にも、パチンコホールにはメイン機種がある。MAX時代は「牙狼魔戒」、CR時代末期は「北斗無双」へ移行し、P機へと移行して1年が経過した。4月頃にはスマパチ(e機)が予定されているパチンコ市場ではあるが、メイン機として市場牽引した仕様となるロングSTタイプでようやくリリースされる。「P真・北斗無双4」にはメイン機への返り咲きに期待したい。

本機はシリーズを踏襲したハイミドル機となっているが、複雑な仕様ともなっている。基本情報はスペック表にて確認してみよう

スペック


《基本スペック》

通常確率 約1/319.7
RUSH仕様 普図ST
RUSH突入率(時短込み) 約51%(65%)
RUSH中確率 約1/70.7
RUSH回収 100回
時短中確率 約1/288.7
時短回数 100回
RUSH継続率 約75.94%
最大出玉 3,000個+1,500個 約1/3LOOP
最大出玉振り分け 初当り時5% RUSH中26%
時速獲得出玉 約52,000個

《大当り振分・初当り》

ラウンド数 出玉(払出) 移行状態 振分
10R+10R 約3,000個 約1/3で10RLOOP・約2/3でRUSHへ 5%
6R 約900個 RUSHへ 46%
6R 約900個 時短へ 49%

《大当り振分 時短・RUSH時》

ラウンド数 出玉(払出) 移行状態 振分
10R+10R 約3,000個 約1/3で10RLOOP・約2/3でRUSHへ 26%
6R 約1,500個 RUSHへ 54%
6R 約1,500個 RUSHへ 20%

上記のスペック表より普通図柄を使った状態別での抽選を行っている。内部的な仕様は異なるがRUSHフローは「Re:ゼロ鬼がかり」に近く、ST及び時短中にST回数巻き戻しと3,000個振分を搭載している。

仕様としては「緋弾のアリア覚醒」の様に、普通図柄により、時短とST確率を変動させており、特図2は約1/1で当選する仕様となっているので、右打ち中は普通図柄で特図2の開放抽選を行っている。

そのため、3,000個当選時は10Rを1/1で当選させるので2回目の10Rまでのインターバルはほとんどなく、なおかつ、当選時に約1/3で時短付与の振分に当選する限りインターバルなしで10Rが継続し続ける仕様なのだ。RUSH継続率の約76%は特図2開放の確率となっており、ST回数巻き戻しを含めた数値となっている。

演出


演出面は、お馴染みの「北斗無双」シリーズを踏襲したものとなっており、RUSHは高速ST演出となっている。当選時は、仕様上から数字図柄ではなく「SHOCK図柄」そろいで特図2開放後、入賞時に振分を決定する仕様となっている。

そのため、シリーズ機とは異なり、バトルによるジャッジ演出はRUSH中には発生しない仕様ともなっている。そして、3,000個当り後に発生する約1/3LOOPの告知は、4つ演出から任意で選択可能となっており、大当り中のラウンドジャッジとなっている。筐体は直近の「真焔枠」と変わらないが、右側のデバイスがなくなったシンプルな見た目となっている。


本機の訴求ポイントは「コンテンツ&スペック」だ。

コンテンツ訴求は、シリーズ機が数多くリリースされているので、最新作と分かる程度の訴求で十分だ。しかし、初代以外のシリーズは鳴かず飛ばずの実績だったので、スペック訴求で初代に近い仕様を訴求するころこそが重要である。

スペック訴求文言には「初代踏襲!初当り後RUSH非突入でも時短100回付与!」「RUSH突入率65%!RUSH継続率76%!」「3,000個比率25%OVER!当選後1G連抽選!」など、打ちやすさと一撃性のあるスペックの訴求が効果的だ。


冒頭でも触れた通りにe機のリリースに向けてスペック面で準備段階をとっているように感じる。ただし、新機能となるCタイムの搭載が予想されるので、過去の「設定」「遊タイム」「c時短」の実績を考慮するとシンプルな作りに戻る傾向が強い。今まで通りに新機能を実装するときは、遠回りする可能性が高い。現行P機の市場は意外まだまだ続く可能性もあるだろうから、本機の様な機種は、次の時代までホールを支えることに期待したい。

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