【速報】スマパチで解禁された新スペック、確率分母は1/350へ

2022.07.19 / 組合・行政

7月19日、日本遊技機工業組合、日本電動式遊技機工業協同組合、一般社会法人プリペイドシステム協会(PSA)、一般社団法人電子認証システム協議会(認証協)の主催4団体によって「スマート遊技機フォーラム」が開催された。

そこではスマートパチンコの新たな情報が解禁され、噂レベルだった確率の上限について、1/350であることが明言された。これに合わせてC時短を搭載した新機能を用いることで、今よりも新たなゲーム性が生まれるという。TS30の差ではあるものの、この差が開発の自由度に大きく関わってくると日工組の盧昇副理事長によって説明された。なお、スマートパチスロについては新情報はなく、4000G上限の6.5号機から有利区間G数なしのスマートパチスロになることで、ゲーム性に幅が出ることが強調された。

また、スマート遊技機の専用ユニット(サンド)については、スマートパチンコ・スマートパチスロで共有が可能。基本幅は40mmの左設置タイプだが、幅100mmの右設置タイプのユニットも用意しているようだ。その他、現行のCRユニットや幅100mmのメダル貸機を改造して使用できるものもある。詳細については各設備メーカーによって異なるため、要確認だ。

 

<スマートパチンコ>

概要 現行機 スマートパチンコ
確率 1/320 1/350
コンプリート機能 なし あり(95,000発)
C時短を搭載した新機能 非搭載 搭載可能
会場では、コンプリート機能の表示画面もスライドで発表された。パチンコは画面右上に表示される形となる。

<スマートパチスロ>

概要 6.2号機 6.5号機ベース スマートパチスロ
獲得枚数 MY2400枚 差枚数+2400枚 差枚数+2400枚
有利区間G数 3000G 4000G 有利区間G数なし
コンプリート機能 なし なし あり(19,000枚)
パチスロのコンプリート機能表示画面。

スマパチ・スマスロはユーザーが直接玉やメダルに触れることなく遊技することができるようになるため、感染症対策強化や玉箱の上げ下げ、計数作業などの作業負担が軽減されるメリットがある。

また、スマパチではピアノ線ゴト、セルゴト、釘曲げゴト、磁石ゴトの防止。スマスロでは、ホッパー、セレクターの不要による、投入、払出系のゴト行為の撲滅や、遊技メダル持ち込みゴトの撲滅など、セキュリティーも強化されるため、ゴト行為の撲滅にも一役買うことができる。

出玉情報などは、日工組・日電協それぞれに設置される遊技機情報センターで一元管理し、市場に設置されている遊技機が型式通りの遊技機であるかどうか、射幸性が過度に高まることがないかといったこともチェックされるため、ギャンブル等依存症対策強化にも資することになる。

【管理する情報】

No. スマパチ
1 総発射遊技球数 1営業日
2 総獲得遊技球数
3 出玉率
4 分間獲得遊技球数(※)
5 役物比率
6 連続役物比率
7 大当り回数
8 最大MY

※通常ベース

No. スマスロ
1 総投入枚数 1営業日
2 総払出枚数
3 最大MY
4 役物総払出枚数
5 連続役物総払出枚数
6 役物比率 総累計
7 連続役物比率
8 有利区間比率
9 指示込役物比率
10 役物等状態比率
11 遊技回数 1営業日

これまでにも日電協の兼次理事長が「コンビニサイズの駅前にスマート遊技機専門店の新規出店想定で、1店舗あたり約1億円」と、スマート遊技機について報じてきたが、イニシャルコストの面については、今回の発表会でも方向性は変わらなかった。

既存店にとっても新台の購入よりも費用がかさむスマート遊技機の導入は、依然として悩みのタネの1つである。

パチンコ・パチスロがより健全で透明性の高い娯楽になっていくための必要経費として捉えるほかないのだろうか。

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