【速報】ホール関係者に緊急アンケート実施 6号機移行初日はどうなった?

2022.02.04 / ホール

新規則機移行の衝撃を数値で見る
6号機移行初日はどうなった
ホール関係者緊急アンケート

PiDEA編集部では、1月31日から2月1日にかけて緊急でLINEアンケートを送信した。わずか1日という短期間でのアンケートとなったが、話題性も加味して227名のホール関係者が回答をしてくれた。新規則機へ移行して、ホールの運営はどのように変わったのか。調査を見ていこう。(PiDEA186号転載)

旧規則機の最終稼働日は多くのホールがフル稼働という状況。不安視されてる6号機だけで同様の稼働ができるのだろうか

稼働が落ちるという回答多数
ホールはどう対応する?


 多くのホールが大量の入れ替えに追われたであろう1月30日。それから31日、1日と営業をしてみた結果、ホールがどのように新規則機時代を感じたのかアンケート調査を行った。
 まず質問1では、「旧規則機の撤去対応について」アンケートをとった。「すべて新規則機へ入れ替えた」という回答が119票(52.5%)。資金的に余力のある大手企業や計画的に入替を進めていた企業などがこれに該当するだろう。また、「一部はベニヤやシマ閉鎖などで対応した」という回答が56票(24.8%)。資金的に余裕がなかったり、新規則機に全然期待を持てないホールがこれに該当する。あるいは、新規則機になることで需要の低下を見越して、戦略的にシマ閉鎖などで稼働を圧縮するという姿勢も中には含まれているだろう。その他は割愛するとして、「旧規則機の一部はまだ残っている」と回答したのが、45票(19.8%)という結果になった。残った旧規則機は、パチスロで言えば、主にハナハナ系の機種であろう。また、大阪方面では万博の関係で撤去期限が長く、実は夏頃まで一部の旧規則機を残せるという声もある。地域によって差が出る結果となり、県境にあるホールは「かたやある、かたやない」という状態になり営業に差をつけられてしまう恐れがある。

 

 次に質問2。完全撤去をした人を対象とした質問で、「旧規則機があった時と比べてホールの稼働がどのように変化をしたか」を聞いた。「稼働が落ちた」と回答したのは119票(52.5%)と最多。特に旧規則機最終週は全国的に「未練打ち需要」が高まったこともあり、一時的に市場が膨らみすぐにしぼんだという動きをしたであろうから、多くのホールが稼働が下がったと答えるのは納得だ。問題はそれが一時的なものでないであろうこと。ここから先は正直苦しい展開が続いていくことが予想される。「変化なし」47票(20.8%)で済めばまだ良い方だ。逆に「上がった」18票(7.9%)の人は、どのような施策を打ったのか。多くのホール関係者が気になるのではないだろうか。

  
 質問3では、質問2で「稼働が落ちた」と答えた人に向けて、「パチンコとパチスロのどちらが落ちましたか」という内容で聞いた。「パチンコもパチスロも下がった」という回答は59票で全体の25.7%いた。ここが一番ボリュームのある回答になるかと思ったが、「意外なことにパチンコは上がった(or横ばい)パチスロが下がった」という回答が110票で全体の48.5%となった。およそ半数のホールでは、パチンコは稼働が上がったか現状維持と回答。逆に、「パチンコが下がってパチスロが上がった」というホールは全体の1%しかないことからも、パチスロユーザーがパチンコに流れたような動きもあったのでないかと推測される。 

 


今年の設備投資は
多くのホールが避けるだろう


 質問4では、「新規則機だけの営業と旧規則機があった時(例:前週同曜日など)の一日で比較して)全体稼働の減り幅」を聞いた。一番多かった意見は、「1割〜2割ダウン」と答えた人たち83票(36.6%)だ。このほか「2割〜3割」「3割以上」など、稼働が下がったと回答した人を合計すると158票(69.3%)となる。7割近くのホールが旧規則機撤去の影響を受けている結果となった。しかし、2番目に多かったのが「稼働は変化なし」の54票(23.8%)だ。撤去になって日が浅いためということで、まだ大きな影響が出ていないということか。

  また、業績が下がるとなると、気になるのはその対応策だ。どのようにこのピンチを克服していこうと考えているのか。質問5では、「今後パチンコとパチスロの設置割合の変更を検討しているか」を聞いた。もっとも多かったのは、「変更しない」の151票(66.3%)。パチンコからパチスロへシマ変更となると、設備や機械など多額の設備投資を必要とするため、そのコストを今かけるべきではないと考えたのかもしれない。ただ、一部ではパチンコを増台するホールの声もあり、「パチンコ大幅増」が25票(10.9%)。「パチンコを少し増やす」が47票(20.8%)となった。反対にパチスロを増やそうとする声はほとんどないことからも、業績のベースをパチンコと考えているホールが多いことがうかがえる。 

   そしてさらに質問は切り込んでいく。質問6では、稼働や売上が下がった分、利益も減ることになるという前提での質問で、「減った利益を何でカバーしようと検討しているか(複数回答可)」を聞いた。もっとも多かった回答が「遊技機の購入を減らす」142票(29.6%)というものだった。パチンコはさておき、パチスロに関しては減価償却すらできない機種が多い中で、機械を購入すること自体がリスクと捕らえられている。あるいは、まだ第1弾の発表も出ていないが、スーマトパチンコ・パチスロなどの噂も少しずつ出始めていることから、勝負をかけるかどうかはそれを見て判断しようとしているのだろう。「人件費を下げる」70票(14.6%)や「広告予算を下げる」88票(18.3%)など、コストカットでは定番の意見も多少は見られた。また、ホールの集客数に直接響きそうな「パチンコの利益率を上げる」は86票(17.8%)となった。パチスロ業績への期待をしているわけではないことがアンケートの端々から伝わってくるが、「パチスロの利益率を上げる」というのは41票(8.5%)と、パチンコに比べて半数という結果になった。パチスロの利益率を上げる=低設定を増やすということになるのだろうが、そうなった場合にパチスロは稼働しづらいという頭があるのだろう。新規則機時代になって、相対的に割を食うのは業績の柱であるパチンコというのは妙な感覚だ。また、そういう意味では、営業の幅を広げる可能性のある「交換率変更」というのはわずか5票(0.9%)でほとんどのホールが検討していないことが分かった。 

  最後の質問は「今後の営業に関して」だ。回答をしてくれたホールは1月末をなんとか乗り切ったのだろう。「今後も通常通り営業継続予定」という回答が207票(91.0%)となった。まだその可能性は低いが「閉店、休業も視野に入れている」という回答は14票(5.9%)。そこからもう少し現実的に見えている「近日中に閉店、休業予定」が2票(1.0%)という結果になった。ホールにとって冬の時代はいつまで続くのだろうか。 

 

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