「S沖ドキDUO25&30」(アクロス)の新台解説。

2021.11.29 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座#223


今週の紹介機種は「S沖ドキDUO25&30」
2021年12月19日週導入開始予定
メーカー:アクロス
全国20,000台予定


これまで多くの内規変更が繰り返されてきたパチスロ業界では、出玉率的な制限のほか、プログラム的な開発制限が顕著に影響している。

5号機から5.5号機への移行はサブ基板での抽選の制限が明確にされ、出玉のスランプに大きな変化をもたらし、射幸性が大幅に下がったのは言うまでもない。

そして6号機に入ってからは、有利区間の短さと高ベースによる吸込みの低さにより「出玉を放出する」という結果に至るまでのプロセスが非常に単調になり、吸込みが長く続くことなどから“6号機は辛い・面白くない”とのレッテルが張られた。

そんな中、6.2号機内規により有利区間は3000Gまで延長され、昨年10月の試験方法の見直しによりベース問題も解消。飛躍的に開発状況が整備された。だが、その開発には時間を要し、いまだに市場にはリリースされていなかったが、ようやくその整備された開発状況ででき上がったのが本機「S沖ドキDUO」となる。

 

スペック


そんな本機は6.2号機の低ベースAT機となっている。それでは基本情報を確認しよう。

基本スペック
設定 初当り確率 合算BB確率 合算RB 出玉率
1/255.1 1/163.9 1/320.8 97.0%
1/244.4 1/158.1 1/308.4 98.5%
1/228.4 1/149.1 1/289.1 100.7%
1/216.7 1/140.7 1/275.1 103.1%
1/206.1 1/134.0 1/262.6 105.0%
1/196.8 1/126.9 1/251.5 107.2%

 

通常・AT仕様
50枚ベース 約31.4G
仕様 擬似ボーナス/G
AT仕様 左1ST/押し順AT・約4.0枚
ボーナス仕様 BBベルナビ35回(約210枚)・RBベルナビ20回(約60枚)
天井仕様 初当たり天井800G・天国移行天井2,000〜2,200G※有利区間移行ゲーム数のため、若干のズレが生じる場合あり。
ED条件 2,000枚到達で完走確定

 

ベースが非常に抑えられ、初代に近い仕様を再現したものとなっている。

初代同様に状態はすべてモード管理されており、通常時6モードと連荘時4モードの計10モードが存在する。連荘モードの天井は32Gとなり、通常時はチャンスモード時のみ200Gが天井となる。

リセット後は33%でチャンスモードへ移行し50%以上でモードB以上へ移行する。このモード管理こそが前作“2”にはなく、6.2号機内規である有利区間延長を最大限に活かしたゲーム性となっており、モードは天国へ移行するまでは転落することはなく、有利区間の終了条件は天国終了or完走となる。

モードB移行後は50%以上で天国モードへ移行するので、初代に非常に近いフローとなっている。

初当りを重ねて天国モードを目指すゲーム性とは別に32Gの連荘モード天井ゲーム数を終了した33G目に突入する可能性のある1G完結のガチ抽選『ドキハナチャンス』により、直行ルートも用意されている。

 

演出


初代を踏襲した仕様となっており、モードを推察することが大まかなゲーム性と演出となっている。

シリーズ同様にモード示唆はボーナス当選時の30にも及ぶハイビスカスの点灯パターンがメインとなる。本機にはミニ液晶が搭載されており、ボーナス終了後の画面でも示唆が行われる場合がある。

さらにユニメモが搭載されており、小役・ボーナス・楽曲回数のほかに有利区間ごとの滞在モードが確認できるなどモード関連の情報量は多くなっている。

楽曲は新曲を2曲加えて、6曲を搭載されており、1G連や上位モードの条件により流れる。


ポイント


本機「S沖ドキDUO」はコンテンツ&スペックがポイントとなる。

「沖ドキ2」が現存している状況となるが、25パイに関してはルールを逸脱した一部のホールを除けば約1年近く市場から姿を消した時間があるので、スペックと共に訴求することが重要となる。

スペックは初代を継承した点が非常に多くなっていることから、30パイ市場では特に「沖ドキ2」の悪印象の払拭と共に行う必要があるだろう。


「沖ドキ2」が一番ユーザーに受け入れられなかった要因と思われているのが、天国移行が確率であったことだ。

初代と「2」が大きく異なるのはモード移行の仕様だ。本機は初代以上に天国モードを体感し易い仕様となっている点では「沖ドキ2」とはまったくゲーム性が異なる点の訴求が効果的となるだろう。

ただし、本機の供給は限定的な状況なので「沖ドキ2」との共存を考えなければならないホールも多く存在することになる。「あちらを立てればこちらが立たず」となる可能性もあるので比較訴求は注意も必要かもしれない。

 

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