主基板(V4チップ)の不正改造品は今もなお……

2018.09.06 / 連載

セデックプレゼンツ「ゴト速報」第71回
毎月第1、第3木曜日に連載中!

月日 地域 メーカー 機種名 ゴト状況
9月6日 茨城県
他店メダル持ち込みゴト
9月4日 埼玉県 大一 CRダイナマイトキングin沖縄1/28AC
どつきゴト(未遂)
8月31日 エレコ バジリスク絆MK
不正基板
8月25日 埼玉県
他店メダル持ち込みゴト

みなさん、こんにちは。セデック株式会社の中澤です。第71回目の掲載になります。今回は不正基板(主基板)の情報をピックアップします。

不正被害の中で最も被害が多額になるのが主基板を加工された不正基板によるゴトです。今までに比べて摘発件数が目に見えて多いわけではありませんが、かといって一切なくなったわけでもありません。

「さすがにもうないでしょ?」とか「今はセキュリティが強化されてできるわけない」と思っている方も少なからずいらっしゃいますが、残念ながら、不正基板は今もなお現存しているのです。見つかりにくい環境や見つかりにくい加工をされて、摘発を逃れながら不正者は利益を搾取しています。

特に主基板内の主基板制御ロム(V4チップ)の不正改造品は昨年度も摘出が発生しております。この不正改造品は現存の機種にも適用可能であると考えています(パチンコ、パチスロは関係ありません)。

ゴト師たちにとって、お店の人気機種、長期設置機種は最大のターゲットとなります。非常にテクニカルな不正加工も多く、容易に発見できないこともしばしば。「不正があればデータで気付くでしょ」と思いがちですが、実際に発見された際に、データを見て事前に異常に気付いている場合はほとんどありません。あらゆることを想定して不正品は作られます。非常に高い完成度で設置されていると考えた方が良いです。こうした理由から不正基板が長期設置され、被害が多額となっていくのです(※直近で確認された不正な主基板は主基板制御ロムの下に加工されたタイプになります)

今一度、「不正基板」の存在を忘れずに!

弊社のサイト「MAX BARRIER(マックスバリア)」で点検方法等を配信しております。 サイトの閲覧やサービスの問い合わせは弊社までご一報ください。

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セデック株式会社
1996年創立。創業以来、安心・信頼して遊技できる遊技環境の構築のため、パチンコホールで遊技台検査を実施してきた。また、ゴト行為などの不正対策としてセンサー類や防護品を提案し、多くのホールで活用されている。
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