サミー「ツインエンジェル」シリーズのNFTコンテンツ発売へ【NFTとは?解説付】

2021.06.09

6月8日、サミーは「ツインエンジェルシリーズ」の映像や音声を、ブロックチェーン技術を活用し所有権や真贋を保証し唯一性を持たせられるNFTデジタルコンテンツとして発売することを発表した。

同社ではSmartApp社が提供する「nanakusa OEM & NFT Consulting」のサービスを利用し、オリジナルNFTデジタルコンテンツを2021年夏頃を目途に販売開始する。
その第一弾として同社オリジナルコンテンツの「ツインエンジェルシリーズ」の映像・音声などのデジタルデータをNFT化して展開していく。

なお、同社では既存IPや今後展開予定の新規IPでの活用も予定しており、将来的にはユーザーが所有するNFTコンテンツを活用した取り組みも検討しているという。


仮想通貨の根幹・ブロックチェーン技術を活用するNFTとは?

NFTとはNon-Fungible Token(=非代替性トークン)の略称。
通貨や株式などは同じ価値をもち同じ形をした〝代え〟が存在し、これを代替性と呼ぶ。一方、その対義語となる「非代替性」とは〝代えが効かない〟ことを意味している。要は「一点モノ」ということ。

主に現実に存在するものであれば非代替性の証明が容易だ。
例えば絵画作品であれば鑑定士により真贋を判別され認定書などが付与され、資産価値も保証される。だが、ことデジタルデータについてはコピーが可能であるため、例え有名画家が作ったデジタル作品であろうと、代替できてしまい唯一性を確保することが困難なのだ。

このデジタル特有の問題に対し、仮想通貨の根幹技術であるブロックチェーンを利用してデジタル作品や資産価値のある〝唯一無二のデータ〟の非代替性を保護する仕組みがNFTだ。

ブロックチェーンは取引台帳の役割を持っており、参加者すべてに取引記録が公開されているため改ざんなどの不正が困難。
この特性を利用し、データにIDやシリアルナンバーなどのデジタル署名を加え、その署名と取引記録をブロックチェーン上で管理することで唯一性を証明し、個々のデータの所有権や価値を担保している。

NFTは価値を担保するためだけの仕組みではなく、販売や譲渡など取引ができる。
これにより、アーティストや企業がデジタル作品を作成し、販売して利益を得ることが容易となり、アート分野でもNFTコンテンツの台頭が目立ってきている。

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