ヒット機種リリース続く藤商事、こだわったのは究極のファン目線

2021.05.14

藤商事から発売された機種の快進撃が止まらない。直近で出た「Pとある」「Pアリア」のヒットは記憶に新しいが、さらにさかのぼれば、「Pリング 呪いの7日間2」もハイミドル、ライトミドルともに長期稼働貢献を記録した。


4月25日、パチンコ・パチスロ「でちゃう!」主催で、「Pとある魔術の極秘目録」というタイトルのファンミーティングが開催された。会の司会進行を務めたのは、でちゃう!編集部の髭原人、こしあん、鈴木優梨、大原まいの4名。新型コロナウイルス感染拡大対策もあり、ファンを会場に集めてのイベントではなく、Web会議サービスのZoomを使用したオンラインミーティングとなった。

ファンと会場をZoomでつないで開催

会は、タイトルから読み取れる通り「Pとある魔術の禁書目録」のどこが好きかといったトークテーマを中心に構成された。すると原作ファン、パチンコファン両方からの支持があったことが分かった。


出玉性能を尖らせるだけに終始させないことが高評価に

「お世辞抜きで『とある』は稼働を見ても、パチンコの完成系に近いかなと思います。というのは、若者だけじゃなくて高年齢の方が打っている姿もよく見るから。パチンコが高稼働するのって年配層にも受けないといけないと思うんだけど、年配層に受けるアニメものってまぁないんですよ。今日参加した若者の皆さんも、スペック・演出諸々込みで本当にいいと思っている」
「シンプルに100%STというのがデカイ。カスタムしていると、どの演出が当たるかというのが分かりやすい。後は、右打ちのロングST。回転数が短いよりは希望を持って打てるのかな」

こうした声から察するに、藤商事自体がファンの声を直接聞き開発を行っているのではないだろうか。

この他にも、会で出てきた意見を取り上げればキリがないため割愛するが、319分の1という高いハードルを乗り越えた後に100%突入するSTの安心感はファン心理をうまくとらえていると言える。もちろん出玉性能を尖らせるためには、ST突入率を下げる必要もあるが、そこは演出やコンテンツとの絶妙なバランス調整が求められる。

また、近年では数回転で勝負の決まるスピード感のある右打ちタイプも人気ではあるが、「Pとある」はそこに傾倒せず、154回転STという形で十分に演出を楽しめる時間があることもファンからは高評価を受けたポイントであった。

「Pとある」は2020年11月に導入された機種ではあるが、現在も多くの店舗で貢献が続いていることから、Twitterなどでキャンペーンを実施。5月2日は、「とある」シリーズの主要キャラである御坂美琴の誕生日であることから、「御坂美琴生誕祭 2大キャンペーン」と名付け、amazonギフトカード10万円分などをプレゼントする形でファンを巻き込んだ稼働促進を行った。

藤商事は稼働促進の後方支援策も豊富


機械をつくって売って終わりではなく、導入後もファンの声を拾ったり、稼働促進に取り組む姿勢が感じられる。機種の人気が出るポイントには、さまざまな要素が複雑に絡み合っているが、それを高いレベルで実現させたのが「Pとある」であり、藤商事の開発力とも言える。ファンのニーズをつぶさに感じ取れる開発体制があるからこそ、ヒット機種を連発させることができているのかもしれない。


 

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