パチスロ人口94万人減少「パチスロプレイヤー調査2020」/日遊協

2021.03.25 / 組合・行政

3月18日、日遊協はファン動向の把握を目的にした「パチンコ・パチスロファンアンケート2020」「パチスロプレイヤー調査2020」の結果を発表した。

年1回、来店客の実態の把握や遊技機、ホール、その他遊技環境等に対する要望や満足度の変化を調査・分析し、遊技業界の発展に寄与する知見の蓄積を目指して行われている「パチンコ・パチスロファンアンケート」。従来では日遊協と共同実施団体の加盟企業ホールの協力によって、来店客に直接対面し調査を行っていたが、今年は接触機会削減のため、来店客のスマートフォンやタブレットから回答できるWEB方式を利用して調査が実施された。
調査は2020年11月11日〜12月16日にかけ、21社・154の協力ホールへの来店客を対象に実施され、2770人の回答を得た。

結果において、「パチンコ・パチスロの継続意向」については前年からの大きな傾向差はなく「継続意向あり」が59.0%に。スタッフ対応の良さやパチンコ・パチスロに使えるお金があることなどが主な要因となっている中、女性では全年代を通して「同行者と一緒に楽しめるから」という理由が上位になる傾向がみられた。
また2020年4月からの禁煙化について、パチンコ・パチスロの頻度・滞在時間ともに喫煙者に限定すると割合は下がるものの、「禁煙になる前と変わらない・多くなった」と考える人の割合は半数以上を占めているという。

なお新型コロナに関するパチンコホールの対策に関して、休業要請に協力したことについては73.5%が評価しており、「新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドライン」については58.6%が安心感を持っているという調査結果も。


一方の「パチスロプレイヤー調査2020」は5号機から6号機への移行が進む中で、パチスロの「参加人口」「参加率」「頻度」「満足度」の経年変化を確認し、遊技者の動向や考え方を把握した上で6号機の遊技状況や遊技者評価、および遊技者が求める今後の6号機を探索することを目的とし、さらに新型コロナウイルスや禁煙化など大きな転換といえる今年の事象における影響度合いを把握するために実施された。

「パチスロプレイヤー調査2020」では18歳~79歳の男女を対象に事前調査と本調査に分けてWEB方式で実施され、2021年1月8日~12日の事前調査では、有効回答数10,000サンプル。1月13日~17日の本調査の有効回答数は現行プレイヤー層1,536サンプル、休止者層465サンプルだった。

調査の結果、年1回以上パチスロを遊技する参加人口は約716万人で、前年比約94万人の減少となった。頻度別では「週1回」から「2~3ヵ月に1回」が約89万人減少、離脱予備層となる「直近半年はなし」は2年連続で130万人以上となった。一方、週2回以上の参加人口は4万人減程度で大きな変化はない。
以前よりも遊ぶ回数が減った理由として、「新型コロナの感染が気になる」が4割以上で最も高かった。それに付随した環境要因では「外出回数の減少」「イメージ悪化」が2割程度だったものの、「新型コロナの感染が気になる」の次点には「勝ちにくい」が多く、さらに「おもしろい機種がない」など遊技機に関する要因が上位に位置している。


調査の結果および資料は日遊協のサイト上でも公開されている。

「パチンコ・パチスロファンアンケート2020」「パチスロプレイヤー調査2020」を発表(一般社団法人 日本遊技関連事業協会)

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