「必ずこの業界を変える旋風を巻き起こしていく」/日遊協定例理事会

2020.11.30 / 組合・行政

11月19日、日遊協(西村拓郎会長)は定例理事会を同会本部、およびZOOMで開催した。

西村会長はあいさつで日遊協の今後の方向性や存在意義を踏まえつつ、理事や会員に向けて次のようなメッセージを送った。

「我々日遊協には待ったなしで、業界に新たな風を吹き込んでいく責任があると思う。ぜひ理事の皆様1人ずつがよく考えて、1人でも多くのファンの獲得と1人でも多くのファンの納得を得られるような、楽しくてドキドキする、かつ安心してプレーしていただけるホールという空間作りに努めていきたいと思う。そのために知恵を絞り、みんなでアイディアを持ち寄り、大きなパワーにできるのが横断的組織である日遊協です。私は日遊協を理事や会員の知恵を結集できる、小回りのきく組織にしていきたいと考えている。それが日遊協の組織改革である。この理事会だけではなく、執行部会だけでもなく、事務局だけでもない、会員のための組織、ファンのための組織でなければ、日遊協の存在意義はない。なにとぞ皆様のご協力を改めてお願い申し上げあげる。このことは今後も皆様にしっかりとご理解いただけるよう、繰り返し何度も申し上げていくつもり。我々の利己主義でなく、あるべき姿の利他主義に則り、必ず日遊協がこの業界を変える旋風を巻き起こしていく。今のままではダメだということは、皆様よくわかっていると思うので、今年、来年以降も具体的に行動を起こしていくことを積極的に行っていこう。日遊協にタブーはない。もし万が一、日遊協が起こす活動に批判が生じるようなことがあれば、わたくしが責任をとる。こういった方針を旗印に、執行部、理事の皆様には、知恵を出していただき、汗をかいてもらわなければならない。誰がやる?会長がやる?ということでなく、1人ひとり、全員が、委員会やPTを始めとする諸会議を活用して具体的な行動を起こし、小手先でない、より良い未来につながる種まきに集中していってもらえれば、この上ない成果が待っていると確信している」

議題では新規入会に関する件について、新規に正会員4社(ホール)、賛助会員2社の入会が承認された。これにより11月19日現在で正会員305社(ホール100、機械70、販売94、景品9、その他32)、賛助会員84社、合計389社および団体会員5団体(日工組、日電協、全商協、回胴遊商、MIRAI)となった。

役員の選任の件については九州、近畿両支部の支部長交代により、新冨雅哉・九州支部長(㈱新富商事)、増田光均・近畿支部長(㈱マンドレ)の理事選任が承認された。両氏は来年1月開臨時総会を経て正式に理事に就任する。

報告案件としては「産学連携・共同研究のコンソーシアム(共同事業体)」づくりを進めるため、プロジェクトチーム(PT)の設置が承認された。コロナ禍の中で、パチンコ業界が根拠なきバッシング報道に悩まされたことを受け、検証と対策の必要性が示された。対策については、1団体あるいはパチンコ業界のみで取組むより、広義の意味でコンソーシアム(共同事業体)を組成し多様な業界と手を組むことが望ましいのではないかとの考えから、ネットカフェや映画館、設備メーカー、空調メーカーなど、対コロナにおける共通課題を持つ他の業界にも声掛けし、さらに学識経験者などにも協力を頼み、広く社会、国民の課題として検証し改善を提案していくとした。

また、財務委員会の審議内容が報告された。10月に2回開かれた委員会では、昨年度の会計数値をもとに財務面から見た運営状況を検討。今後はウェブ会議の活用拡大など、運営面におけるデジタル化を継続・推進して行くべきという方向性が示された。

日遊協, 西村拓郎会長, 横断的組織, 新冨雅哉・九州支部長, 増田光均・近畿支部長, 産学連携・共同研究のコンソーシアム