ついに9月7日から全国導入がスタートする、注目の遊タイム搭載機「ぱちんこ仮面ライダー轟音」。そのフィールドテストが京楽の直営ホール、サンシャインKYORAKUの3店舗で8月28日から始まっており、好調な滑り出しとなっているようだ。
一足先に稼働が始まったフィールドテスト店舗では実際にどんな状況になっているのか? 全国導入を間近に控え、注目の新台ゆえに期待される初動を占う意味でも気になるフィールドテストの状況を現地で調査してきた。
ぱちんこ 仮面ライダー轟音 | ||
大当り確率 | 約1/319.9(低確率時) | 約1/74.7(高確率時) |
遊タイム | 突入条件:低確率950回転消化 | |
時短回数:1200回 | ||
時短回数 | 120回(遊タイム1200回) | |
ST or ST+時短 | 突入率:約67.3%(時短引き戻し含む) | |
継続率:約83% | ||
回数:ST120回 or ST120回+時短120回 |
大当り振分 | ||||||
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ラウンド数 | 出玉(払出) | 移行状態 | 電サポ回数 | 電サポ中当選率 | 振分 | |
特図1 | 10R | 約1,500個 | ST&時短 | 120回+120回 | 86.4% | 1% |
3R | 約450個 | ST&時短 | 120回+120回 | 86.4% | 10% | |
3R | 約450個 | ST | 120回 | 80.2% | 39% | |
3R | 約450個 | 通常時短 | 120回 | 31.3% | 50% | |
特図2 | 10R | 約1,500個 | ST&時短 | 120回+120回 | 86.4% | 35% |
10R | 約1,500個 | ST | 120回 | 80.2% | 45% | |
2R | 約300個 | ST&時短 | 120回+120回 | 86.4% | 5% | |
2R | 約300個 | ST | 120回 | 80.2% | 15% |
遊タイムの搭載はもちろん、通常大当り後には120回転の時短を搭載し新解釈基準に対応。時短120回の引き戻し期待度は30%を超え、さらにST終了後にも時短120回へ突入する振り分けが存在し、高継続を実現している。
また右打ち大当りの80%は約1500個払出の10Rとなり、高継続と合わせて一撃性能が高い仕様。「仮面ライダーシリーズ」おなじみの出玉感に期待できるスペックに仕上がっている。
名古屋をメインとして愛知県内に5店舗を展開する、京楽の直営店「サンシャインKYORAKU」。その中でも設置台数の多い栄、平針、南の3店舗で8月28日よりフィールドテストが実施されている。残り2店舗、植田と蟹江では9月4日から開始される予定だ。
フィールドテスト実施店舗での設置台数は以下の通り。
栄……4円:16台
平針……4円:40台
南……4円:10台/1円:10台
植田……4円:10台
蟹江……4円:5台
今回は名古屋中心部で随一の繁華街にあるサンシャインKYORAKU栄を調査した。
朝イチから満台、立ち見客も続出
まず最初に目立ったのは朝イチの埋まり具合だ。
開店と同時に、並んでいたほとんどのユーザーが仮面ライダーコーナーへ直行。あっという間に満台になり、直後からコーナー周辺には空きを待つユーザーが立ち止まる状態に。
台を確保できなかった人の中には諦めて、同コーナーに設置してある前作「仮面ライダー フルスロットル」に着席したり、甘いスペックで話題になった遊タイム付「仕置人TURBO」へと向かう人もいた。
まだ数えきれるほどしか市場導入されていない遊タイム搭載のハイミドル機、かつ尖った出玉性能が目立つため、新台効果による集客は十分期待できるだろう。
継続遊技を刺激するスペックで粘り客が多数
昨年までは「出玉性能が低い・遅い」と言われ続けていた新規則機だが、最近になり高継続タイプや一撃性に優れた機種が続々と登場し、その印象は逆転。P機の時代が到来しつつあるといっても過言ではない。
特にその流れのキッカケとなったのは、同じ京楽の「新・必殺仕置人」だろう。約85%の高継続STに加えて右打ち大当りの60%が1500個の10Rと出玉性能に優れ、さらに右打ち中は旧規則機並の高速回転で消化できるスピード感もある仕様で人気を博した。
「仕置人」登場当時、高速消化・出玉性能が注目され、同じように実施された直営店舗でのテストや全国導入でも大きな結果を残していたが、今回の「仮面ライダー轟音」は遊タイムを搭載していながらも「仕置人」を超える出玉性能になっている。
ST継続率は83%と若干劣るものの、10R比率80%にST終了後の時短120回と右打ち性能は申し分ない。また通常大当りの場合でも時短120回と、これまでよりも20回増えた時短に引き戻しの期待が高まる。一撃性があり、かといって〝遊タイムありき〟ではないゲーム性のためどこからでも打ちやすいのは良いポイントだろう。
またST終了や通常時短後も、遊タイムという〝お守り〟があることもあり、さらなる一撃出玉を求めて「もう一度当たるまで打ってみよう」と遊技意欲を促進させるのではないだろうか。
実際にフィールドテストでは1日を通して粘るようなユーザーも多く、継続遊技の割合が非常に高かった。
コンテンツ効果と装飾で「遊タイム」認知度向上に期待
店内では、期待の新機種ということもあり装飾にも力が入っている。
特筆すべきは、単に「仮面ライダーシリーズ最新作」ということだけでなく、遊タイム搭載機であることのアピールが目立っていたことだ。若者たちであれば事前に遊タイム搭載機であること調べてくるだろうが、必ずしも全員が情報を持って遊技に臨むわけではない。こうしたアピールは年配者など情報が薄い層にとっては効果的だろう。
遊技機の運用以外にも、こうした努力が継続遊技を促進させる要因の1つになっている。
さらに、機種の注目度&コンテンツ力ゆえに本機に触れるユーザーはこれからも増えていく。そうした状況では、装飾による遊タイム訴求を行うことで「遊タイム」という機能自体の認知拡大にも期待できる。
装飾の中でも衝撃的だったのは、店外のショーケースに「ライダー轟音」と「仕置人TURBO」それぞれの実機が並べて飾られていたことだ。店を利用しない通行人もいるショーケースに実機でアピールするという贅沢な手法は、直営店舗にしかできないことであろうが、よりダイレクトに視覚に飛び込んでくるため印象に残りやすい。
一方、店内では「どちらの遊タイム機へ?」と掲げられたPOPによって、ハイミドル・甘デジとスペック別で遊タイム機があることを認識させ導線をつくっている。
テスト開始から高稼働をキープ
4円ハイミドルさらなる活性化の起爆剤となるか⁉︎
気になる数値面だが、最大一撃出玉は2万超えが多発。中には一撃3万8000個という台も。最大持玉の5万超えはもちろん、差玉でも5万到達する台があり、出玉性能のインパクトが抜群。
先行してフィールドテストが行なわれている3店舗はデータ公開サイトで大当りや出玉情報が公開されていることもあり、ここ1週間の結果がまとめサイトでもすでに話題になっているようだ。
また、稼働後初の週末に栄店で実戦動画の撮影を行っていた、ホール情報誌「でちゃう!」の髭原人氏とチリ微糖氏に実戦の感想を聞いた。
継続率と1500発の振り分けによる一撃性が最大の魅力だと思っていましたが、実際にホールで打って一番刺さったのは「どこで当てても最低時短が120回ついている」部分でした。これが想像以上に〝なんとかなる感〟を持たせてくれてます。
また、時短が20回伸びたことで確率以上に引き戻せる感じを受けました。
個人的にハイミドルを打っていて一番絶望の瞬間が初当りを引いたのにRUSHに入らなかった時なんですが、「そこからでも時短で!」…という気持ちで打てるのは本当にデカいです。ショボ連で終わった後も然りで、40%で時短が付いているのが絶妙ですね。
髭原人
スペックが優秀ですね。遊タイムはもちろん、P機の中でも群を抜いていると思います。
特に10R比率が高く、RUSHに突入すればある程度のまとまった出玉に期待ができる点が個人的には評価できました。
また、ST終わりでもまだ時短に期待ができるという点もアリだと思います。
注目度の高さ、スペックの完成度からも個人的には長期稼働が期待できる機種だと思いました。
チリ微糖
多くのパチンコ・パチスロを遊技してきた両者ともが、出玉性能に加えてロング時短にも魅力を感じ、長期稼働に期待を寄せているという。
当編集部では昨年の「仕置人」フィールドテストも直営店舗の調査を行った。
この際に1日を通して見た中で、1人あたりの遊技時間をおおよそで計測したが、今回の「ライダー轟音」は「仕置人」の次に高い結果に。
ちなみに「仕置人」がリリースされた昨年と大きく異なるのは、店内が禁煙化されたことで〝喫煙離席〟というものが生まれたことだろう。喫煙のたびに席を離れ稼働が停止していたことを考慮すると、この結果からは仕置人超えのポテンシャルを持っていると読み解くこともできる。全国導入後の初動と長期稼働にも期待ができるのではないだろうか。
6号機の動向が芳しくない中、「源さん超韋駄天」などハイスペック機への注目や遊タイム機のリリースなど、パチンコへの流入が期待されている昨今。ハイミドル帯のさらなる活性化を成し遂げるための起爆剤となるのか、要注目だ。