コロナ禍で離れた「年配層ユーザー」を新台「海物語金富士」アピールで呼び戻せ!

2020.06.22 / コラム

新型コロナウイルスにより、大半が約1カ月もの休業を余儀なくされていたパチンコホール。5月25日の緊急事態宣言全面解除の前後からようやく営業の再開が始まった。
稼働面でも、徐々に回復の兆しが見えてきているが、ここへきて大きな課題が生じている。
常連としてホールを支える大事な「年配層」が戻ってきていないのだ。
PiDEAでは、海の新台を活用した年配層のホール回帰策を提言する。


Withコロナ時代の到来で消えた常連客


海物語とジャグラー稼働低下から見える「年配層」喪失

以前のような日常に戻ったとは言えないものの、世界中で〝新たな生活様式〟に沿った「Withコロナ」の日常が始まった。営業が再開されたパチンコホールでも台間ボードや消毒など感染防止策の徹底に加え4月1日からの禁煙化も重なり今までの遊技スタイルに変化が起き、加えて集客・稼働の面でも変化が起きている。

集客・稼働面は徐々に回復してきているが、やはり以前よりも遊技客数は減少。その回復作業が目前に重くのしかかる課題だ。
中でも特に深刻なのが、パチンコ・パチスロでそれぞれ大きなシェアを誇る「海物語」と「ジャグラー」で、多くのホールで年配の常連客が戻っていないと聞く。実際、稼働状況を見ても海とジャグ、さらに海のシェアが大きい低貸の稼働回復が遅れており、それを裏づける結果となっている。


「徹底された感染防止策」は年配層に届いていないのか

ではなぜ常連客が休業明けのホールへ戻ってこないのだろうか?

まず推測されるのが、常連客の年齢を考えると感染時のリスクが若年層より高く、より感染に警戒心を抱いているだろうということ。これに加えて本人が「大丈夫」と思っていても、周りの人々や家族に止められたり、果てには1カ月ものパチンコ自粛で遊技意欲が減衰してしまった可能性もあり得る。

この中で感染への警戒に対しては、組合からのガイドラインに基づき実際にほとんどのホールが他の業種と比較しても過剰なまでに感染防止対策を徹底しているはずだ。

しかしながらコロナ禍での広告宣伝規制の影響もあるが、何より感染防止策を講じていることが年配層へと伝わっていない可能性が高い。
多くのホールが対策を実施し、かつそれを自店のサイトやLINEなどで訴求しているだろうが、それ自体が年配層へのリーチにつながっていないのだ。

受動的な年配層には、結局のところ、チラシやCMなど露出の多いツールでないとアプローチできないのだ。

加えて、同様にチラシなどの広告が休業中に行えなかったことで日頃から維持していた遊技意欲が途絶えてしまったこともある。しかし、幸いにも6月19日からは広告宣伝規制が緩和され、対策や新台入替の告知などをチラシやテレビ、ポスターなどで宣伝できるようになるのは救いだ。

LINEなどデジタルな広告ツールだけでなく、年配層に影響しやすいチラシやDMなど〝アナログ〟な手法で感染防止策を伝えれば、常連客を呼び戻すキッカケになるだろう。


戻らない常連ユーザーに向けて「金富士」でアピールを!


年配層に向けて今こそアナログ手法でアピール

しかし、感染防止策のアピールだけでは遊技動機を生み出せない。ホールから足が遠のいた常連客の遊技意欲を刺激し「打ちたい」と思わせる仕掛けが必要だ。
一番の施策はやはり新台入替となる。

パチスロは「SアイムジャグラーEX」の販売が延期となったが、パチンコはコロナ後、最初の海シリーズとなる「Pスーパー海物語 IN JAPAN2 金富士」が9月に納品される。これを新台入替のアピールとして有効活用しない手はない。


海バリエーションの増加でシリーズ活性化

常連・固定客の多い海シリーズの中で、久々のST機(甘海除く)かつ199&319の2タイプ展開という機種スペックの面でも海シリーズの活性化を促すことが可能だろう。取り揃えが増えることで年配層の集客だけでなく広い層の遊技意欲をかきたてられる可能性も秘めているのだ。

この点については、逆に年配層のリターンが強い地域、はたまた中年層をロストしたホールなど個々のホール状況に当てはめても効果を得やすいということになる。
海物語・ジャグラー・低貸などの稼働が急激に回復傾向を見せはじめ、中年層をターゲットにした機種分野の稼働が伸び悩む状況を目の当たりにした、東海地区の大手ホール機械選定担当者SH@CK氏も独自の分析を展開する。


禁煙化で減った「中年層」の呼び戻し
幅広い層へアプローチできる2スペックの魅力

(寄稿:SH@CK)

4月半ばからコロナ休業が始まったが、休業が明けて一呼吸おいたことである事実が見えてきた。休業時期と直接的にかぶってしまっていたのでわかりづらかったが、4月1日からの禁煙化の影響により年配だけでなく中年層の離反が増えつつあるのだ。

そんな中で年配層と同じく中年層に対しても、チラシなどの広告はやはり効果的だと思われ、コロナ自粛明けの直近では初めて登場してくる唯一のビッグタイトルゆえにその影響力は大きく現れることだろう。
しかも「海物語」ブランドというと、ユーザー側も信頼感・期待感を持っており、その新台ともなれば強いアイキャッチ効果から来店動機と高い客滞にも期待できる。

こと今回登場する「Pスーパー海物語 IN JAPAN2 金富士」をスペック面でみてみれば、海シリーズのメインとなる確変ループではなくSTタイプであり、ユーザー幅の広さを持たせられる上に、甘海を除き現状では唯一の新規則ST海物語であることが大きな要素である。
また、199と319の2スペックを地域ごとやホールごとの客特性に合わせて選択できることも強みだ。現市場ではライトミドルが活性化している一方でハイミドルは苦戦している。苦戦しているハイミドルへのアプローチには319を、またはライトミドルの増強のために199を、と状況・戦略に合わせた展開ができる。
加えて、今年の年末には前倒し認定を行っていない「CR大海物語4」10万台規模の撤去も控え、部分補填として319を活用することもできるだろう。一方の199も過去のライトミドルST海シリーズの実績から資産減少リスクが非常に低く、かつ65%規制などがあった当時のシリーズ機を超える性能を有していることからも優位性がうかがえる。

機種の細かなポイントについては以下の評価シートをご覧いただきたい。

 

 


「P海物語」不足の解消にも役立つ「金富士」

一方、営業再開後の客足動向とは別に忘れてはならないのが旧規則機の設置期限延長だ。
新型コロナ感染拡大の影響からの特例措置としておおむね2021年11月30日までの設置が認められ、コロナ以前には2021年1月末に向けて新規則機の供給不足が懸念されていたものが、わずかながらも猶予が生まれた形だ。

しかしながら期限が延びたとはいえども、業界内の取り決めで求められる毎月15%ずつの旧規則機撤去と、さらには未だ先行き不透明な保通試験の適合率を鑑みれば手放しで喜び、単純に後ろ倒しにできるものではない。

そのような状況下においては、見えない見通しを気にするよりも、今目の前でできることから着実にこなしていくべきだ。「P海物語」をしっかりと計画的に揃えていくために、スペック的にも貴重なライトミドル&ミドルのST機である「Pスーパー海物語 IN JAPAN2 金富士」は大きな戦力となるはずだ。

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