高橋正人「真・花の慶次/超極秘ネタ」

2015.01.14 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第33回]真・花の慶次大研究

今回は「CR真・花の慶次」です。まずは、スペック概略の再確認。納期は1月18日〜リリース開始です。参考販売台数は8.0万台想定。確率関連は特賞確率=1/399.6(高確率=1/64.9)、V確ST=120回・通常後=100回時短です。V確突入=55.0%・継続=100%(継続率=84.5%)。出玉は賞球=3&3&7&8&14&14、上4R/上3R+下V1R=468個、上7R/上6R+下V1R=819個 ・上15R+下V1R=1872個となっています。

【スペックの留意点】
基本的には、MAXの「牙狼」系仕様で、「出玉3種類振分け」タイプ。突入率・継続率共にやや高くしている。コンテンツ的には、集客力共に稼働期待はされるが、スペック的には「牙狼・ヱヴァ」との競合になると思われる。また、出玉率100%分岐点S値が「S=5.7回」程度と低い数値なので、低粗利運用が想定される。ステージ性能は基本的に『辛い』仕様です。「推奨設置傾斜」は、やや起こし気味での【3分0厘】です。

※<ココでの運用ポイント>※
ステージからのスタート入賞が辛いとは言え、損益分岐点を考慮すると、極力スランプが軽減しておきたいところ。よって、「ワープ入賞」は抑えておいた方が無難。その為には<参考図=写真2枚目>の部分で、ワープ入賞口への寄り玉を軽減したゲージ設計がベターである。

スタート入賞性能は「出率100%分岐点S値=5.7回」目安なので、実際の営業は「S=5.4回」程度となる。ヘソ横「ジャップピッチ」が「狭い」設計なので、ある程度の「寄り玉」の制限コントロールは必要になる。しかしながら、風車上【寄釘ピッチ】が広くなると、その分逃げ玉が多くなりS入賞は下がるが、更にスランプが大きくなる傾向があります。


※<ココでの運用ポイント>※
写真2枚目の参考図の「逃し玉部分」が重要になる。如何に「壁」を作って逃し玉を誘導できるかが最重要課題になる。おおむね。逃しピッチは「板12.00」設計からスタートした方がベターな選択となる。

◆【アタッカー&出玉性能】
「右上アタッカー」が出玉のメインとなる。下Vアタッカー入賞は、『甘ベース値設計の結果論』として考えて良い。

※<ココでの運用ポイント>※
留意すべき一つは、右スルーの左側(内側)を通過した玉は、即「アタッカー入賞する玉」となる。

スルー上部振分けでは、あらかじめ「右への玉軌道」を多めに設計しておく方がベターになる。また、上アタッカー直近の設計は「板12.00」を基準として大きな出玉差が無い事から、<写真2枚目>「0.25mm」のピッチ差で、自店舗の基準を決める事となります。

◆【甘ベース性能】
電チュー賞球は「3個賞球」となっている。サブデジ1回当たり4回開放で、合計=約2.8秒(1開放平均=0.7秒)打ち込み玉の殆どが電チューへの寄り玉となるので、電チュー入賞率は『非常に下げにくい』。

※<ココでの運用ポイント>※
<写真2枚目>における【一本釘の位置】がキーポイントとなる、玉の軌道が『この釘に当って右下へ逃げる』事により、甘ベース値は必然的に下がる。またコレに連動して、【下Vアタッカー】の出玉も僅かながらも減少する事となる。

<総評>
いずれにしても、昨年からのMAXシリーズ戦線の最終章と捉え、GW前までは安定稼働に心掛けたい機種である。設置場所としては、「ST100%突入!」の「ヱヴァ9」との競合設置は避けておきたいところ。また【牙狼】との競合設置する場合は、スペック上「やっぱり、牙狼の方が良い!「となる危険性を孕んでいるので要注意。となると、残る選択肢は、スペックが全く異なる「北斗の拳」との競合設置になる。2月上旬のマックス機リリースがあるが、敢えて『粗利は2月機種の受け持ち』として考えた運用の方が、店舗の信頼度を上げる上では、有利に働く可能性が高いと考えられる。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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