高橋正人「盆明けライトミドル商戦」

2015.07.08 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第56回]ミドル&ライトミドル戦略を占う

盆前商戦が、マックス機【ルパン8】&【キャプテン翼】のダブル投入で、マックスコーナーもに賑わっているかと思いますが、いかんせん、『予算もカツカツ状態!?』かもしれませんね(汗 そんな状況を想定できるの中、「盆明け機種」も、7月前半の『この時期で決定していかねばならい』と言う現実も、また受け入れなければならない事は、非常に面倒な時期になっていると思います。 そんな状況の中、「9月上旬のマックス機」を見越した上で、【ミドル戦略】を考えてみたいと思います。

8月のミドル機種(ライトミドル含む) 【盆前】<2日週>・・・「機動戦艦ナデシコ2S」・「地獄少女弐FPSZ」・「ロトパチYSA」 2機種のリリースがあるが、同時に「ルパン&翼」があって、正直なところ導入を考慮する必要性は全く感じない。 【盆明】<16日週>・・・「マクロスフロンティア2(1/199.8)」・「ビッグドリーム〜神撃HNC(1/259.0)」・「大工の源さん2YLB(1/250.1)」・「甦りぱちんこ春夏秋冬 M(1/187.8)」・「ナナシーDX 121F(121.8)」 現在、以上の5機種がリリースエントリーしている訳ですが、さてこのあたりの機種(スペック)をどう扱うのか?

8月盆明けの「ミドル機種充実」戦略は・・・有りか? 無しか?  無論、店舗規模に因っても、更に営業形態に因っても、その運用方法も変われば意図も変わるであろう。 しかしながら、以下【2つの理由】から考えるならば、ぼちぼち「ミドル重視」の営業形態も視野に入る事となるであろう。 (1)9月以降のマックス機種含め『全てのマックス機種が高稼働する訳では無い』事を考慮。 (2)年末11月以降の日工組規制を考慮すれば、いずれ年末は『ミドル〜ライトスペックへの移行は必須』。 となる訳で、先行投資としての【ミドル重視型】も考える時期に入ったのかもしれません。

戦術的に考察してみる。 特に「ミドル〜ライト」機種においては、多台数導入の拘る必要性も無く、どちらかと言うと【少台数&多様性】の対応でもまだ十分である環境の中、予算的にも考慮しやすくなると思われる。 「2台づつ5機種=10台」からスタートして、『良ければ増台。悪ければ転売。』の戦術も、最初から決め込んで購入すれば、その「機械台リスク」も軽減できる事だろう。必要なのは、その【判断力と決断力】になる。そして、ミドル先行型の店舗として先駆けておく事で、年末商戦への布石となる可能性も高い。 逆に言えば、『今がチャンス!』なのかもしれない事を、無視せずに頭の片隅にでも置いて欲しいと願う。

中古転売のリミットはあるのか? 「6月24日」の全日遊連理事会にて、一応の見解は出た(次回のコラムで詳細を記してみる)。 【自主規制対象の遊技機設置】に関しては、毎年「パチンコは10%づつ・スロットは20%づつ」の設置比率減少させる目標数値。【中古機の流通】に関しては、「検定三年間」は自由に転売可能で制限は持たないとした見解となった。 しかし『これが全て』と言う決着では無く、まだまだ『流動的に制限される』可能性も秘めていると私は思っている。 ただ、言える事は、『盆明けミドル機種においては、流通的制限は無い』と言える訳で、このスペックカテゴリーに関しては、何がどうなろうと『中古転売は可能である』の結論に至る。 であるならば、更に「資産価値」を見出す意味でも、【ミドル戦略】は一考の価値があると思えるのだが、いかがなものであろう?

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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