青山真将樹「業績上げたきゃ、社長はもっと怒れ‼」

2014.06.09 / 連載

【月曜】青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版

[第7回]業績上げたきゃ、社長はもっと怒れ‼

オス、読者諸君、勉強しているか‼ 土曜日はAKBの総選挙だったな。見たか? まゆゆはやっと1位になれて本当に良かったな。過去最高の得票数だったので、パチンコの「AKB」はもうひと波くるかもな‼ さて、今週も「データダイナマイトweb出張版」の講義をはじめるぞ‼ ちゃんと勉強しなかったら、木戸クラッチをかけるからな、覚悟しとけ‼

■業績を上げたい社長はドンドン細かいことに口を出せ

パチンコ業界の経営者っていうのはホントに騙されやすい人種だと思う。経営者としては不勉強な人が多いからな。とにかく権威に弱いな。ちょっと大手コンサルの人間なんかにひっかかると、コロッと騙されて何でも言うことを聞く。簡単に操り人形になるな。オレもコンサルだから、コンサルの手口は良く知っているが、パチンコ・パチスロ業界では、以下のセリフは社長を騙すための鉄板カードになっている。騙されないように覚えとけ。

~コンサルが社長を騙すための決まり文句~

「社長が細かいことまで口を出すと部下は育ちませんよ」

では、一旦、寿司屋に置き換えて考えてみよう。仮に、お前が寿司屋の社長だったとする。社員である板前が、社長の求めるレベルにまったく至らない寿司をお客さんに出していたらどうする? 女性従業員が無愛想な態度でお茶を出していたら、社長はどうする?

「細かいことに口を出していたら、社員は育たない」

「我慢が大事、口を出すと社員の〝気づきの機会〟を奪ってしまう」

とか考えるか? そんなわけないよな。そんなこと考えてたら、お客さんなんかあっという間にいなくなって店は絶対に潰れるぞ。もし、そういう状況に遭遇したら、見つけた瞬間に社長は怒らなきゃ絶対にダメだ。手抜き仕事は一瞬でも許容しちゃダメ。上手な怒り方なんて考える必要もない。事業家としての〝自分の信念〟にかけて怒らなきゃだめ。「叱ると怒るは違う」とかそんな言葉遊びに騙されるな。人財が不足している中小零細は、ダメな時に怒り、勝負時にカツを入れる経営者がいないと業績なんて絶対に上がらない。間違いない。

■事業家なら〝サラリーマンの理屈〟に媚びてんじゃねぇ

「私は経営コンサルです」なんて言ったところで、オレが以前いた船井総研をはじめコンサル業界に属する人間もほとんどがサラリーマンだよ。当然、自分でリスクを背負って会社の経営なんかしたことがない。「社長が細かいことに口を出すと部下は育たない」などと言う話は、〝口を出される側〟の視点でしか考えていない話だな。世の中のほとんどはサラリーマンだし、コンサルも多くがサラリーマンだから、サラリーマンにとっての都合が良い理屈がドンドン拡散される訳さ。だが、リアルな世界をみろ。スティーブ・ジョブズ、ビルゲイツ、ラリーペイジ、孫正義、柳井正、三木谷浩史、盛田昭夫、本田宗一郎etc.. 、企業を急成長させて名を挙げる経営者はみんな〝細かいことに口を出すおっさん〟ばっかりだぞ。スティーブ・ジョブズなんて、最初から最後まで「細かいことにうるさ過ぎて誰もついてこない」と周囲に言われ続けたんだぞ。多分、上記の経営者達は「もう少し周囲の意見を聞けばもっと良くなるのに、、」と何万回も言われ続けたことだろう。でも、聞いてたら絶対に失敗してたとオレ思う。信念のある経営者はサラリーマンの理屈に耳を貸しちゃ絶対に失敗する。いいか、社長‼いま、あんたの会社が苦戦中なら「自分が正しいと思うやり方」について妥協しちゃダメだ。部下に任せたりしちゃ絶対にダメ。とにかく自分で必死に勉強して理想を追求しろ。2代目、3代目だろうが〝創業者マインド〟で事業に没頭しろ‼ まずは、お盆商戦に向けてドンドン口を出せ。何かが変わると思うぞ。いや~しかし、今日もホント良い記事だったな。

それじゃ、今週はこれまで。またな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

グローバルアミューズメント(株) 代表取締役 青山 真将樹

元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。

データダイナマイト, 経営, 青山真将樹