青山真将樹「勝てる機械をもう少し開発しろ‼」

2014.05.12 / 連載

【月曜】青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版

オス、読者諸君、G.Wの成果はどうだった‼ 賑わったか!? 今週も第3回の「データダイナマイトweb出張版」の講義をはじめるぞ‼ G.Wがイマイチだったヤツは、オレの記事を読んでしっかり読んで勉強しろよ‼ ボーっとてしやがったら地獄突きぶちかますからな、分かったか‼

■業界はパチスロのコイン単価について完全に誤解している

パチスロ新台を選ぶ時に「コイン単価2.6円~2.7円くらいの機械がいい」と考えているヤツが多いが、アレは完全に間違っているな。去年のデータで検証してみたが、完全に間違っているとオレは思う。事実を確かめずに噂話を盲目的に信じるヤツが多いから、こんなことが起こるんだな。全員、もっと勉強しろ‼ パチスロの場合、新台投入時のIN枚数はパチンコほど大きくバラつかないよな。だいたい2万1000枚前後のケースが多い。例えば、コイン単価の異なる2つのの機械は、新台初週の粗利率は上の2枚目の表のようになる。

※写真の2枚目を参照

IN枚数が同じである場合、コイン単価が高い方が当然売上は高いよな。しかし、粗利はIN枚数に対する出率で決まるので、機種A・機種Bで一緒になる。ということは粗利率(粗利÷売上)はコイン単価が低いパチスロ機の方が高くなるよな。〝粗利率が高い〟ということは、どういう意味だ? 〝勝ちがたい機械〟ということだ。つまり、コイン単価が2.6円~2.7円くらいの機械を増やすということは、(ジャグラーみたいに薄利に使わない限り)、〝勝てないパチスロ機を増やす〟ということだ。かといって粗利が取れる訳でもない。お前たち、この理屈を理解しているのか!?

■メーカーは、設定1:1/399ぐらいの〝勝てる機械〟をもう少し開発しろ‼

コイン単価について、わかり易く整理すると以下となる。覚えとけ‼

・コイン単価が低いパチスロ機 = 比較的勝ちがたいが、大負けもし難がたい。

・コイン単価が高いパチスロ機 = 比較的勝ちやすいが、大負けリスクもある。

コイン単価が高いということは、リターンも大きいが投資額も大きくなる。つまり、当りを引かなかった時は大負けするリスクがあるということだ。コイン単価が低いということは、その逆で、〝勝てないが大負けはしがたい〟ということだ。つまり、暇つぶしの〝ビンボーオタク〟には支持されやすい機械ということだな。但し、ビンボーオタクが〝勝ちがたい機械〟を打ち続けると思うか? 打つわけないじゃん。だから、パチスロの稼働は直ぐにおちるんだよ。未だ、メーカー開発者にはオタクが多く、オタク遊技者目線と開発者目線のどっちつかずで機械を開発しているからこうゆうことが起こるわけだ。オイ、メーカー開発者、もう少し、投資とリターンの関係性を考慮して機械を開発しろ‼ プレイヤーの想定投資金額をしっかりと調査していたら、パチスロの初当りはもっと深い方に攻めれるはずだろ‼ ベース31Gぐらいなら設定1の初当たり確率が1/399までは全然、大丈夫だろ‼ パチスロMAXをもっとつくるんだよ。払い出しがないと間持たせできんようなヤツは開発すんな‼ 3週間しか持たないビンボーオタク向けの機械はもういらん‼ 文句があるならかかってこい‼

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

グローバルアミューズメント(株) 代表取締役 青山 真将樹

元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。

オタク, データダイナマイト, 青山真将樹