青山真将樹「インチキコンサル、ダメ絶対！」

【週刊】青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版

［第14回］今こそ、インチキコンサルに気をつけろ‼

オス、読者諸君、お盆商戦に向けてしっかり勉強してるか‼　今日も「データダイナマイトweb出張版」の講義をはじめるぞ‼　今日はいつもと違ったテーマで「コンサル業界」を斬ってやる‼　しっかり読まないと痛い目見るのはお前だからな。勉強しないヤツには、ジェイク・ロバーツ流の元祖DDTをお見舞いするからな、覚悟しとけ‼

コンサルが多いのは〝ダメな業界〟

先日、某企業の幹部さんと話をしていたのだが、「コンサルが儲かるのは、業界がダメな証拠」という意見を聞いてコンサルであるオレも心からそうだと思ったな。業界がワンランク上に行くためには、ホールもメーカーも、もっと勉強熱心になってダメなコンサルを業界から駆逐しないといかんと思う。ご存知のように、オレの経歴は［自動車メーカー］→［大手コンサル会社］→［グローバルアミューズメント（株）］起業とキャリアチェンジしているが、自動車メーカーに比べてコンサル会社の〝優秀な人財とそうでない人財の格差〟には本当に驚いたよ。まぁ、コンサル業界は〝自分のスキルに自信があるヤツ〟か〝世の中を舐めているヤツ〟のいずれかしかいないから人財格差は当然だよな。そして、後者（舐めているヤツら）が集まるのがリフォーム・中古車・パチンコ……、「コンサルをやれば簡単に儲かる」と言われている業界だ。

コンサルが群がる業界は〝儲け重視でトラブルが多いこと〟が特徴で、さまざまなトラブルに付け込んで仕事を作るのがコンサルの目的というわけだ。分かったか。最近、会員さんから「このコンサル、青山さん的にみてどう？」という相談を受けることが異常に多いので、この場でまとめてオレが思う〝ダメなコンサルを見極めるポイント〟を伝えておく。全員、しっかりとメモして社内に徹底しておくように。特に、社長にしっかりインプットしておけ。変なコンサルが会社に入ると、ホントに人生変えられちゃうぞ。

ダメなコンサル１：実務経験が無いコンサル

意外に思うかもしれないが最も多いのはこのパターンだ。オレも機械評価のコンサルに特化しているのは、「実務経験のある領域」でないと深いコンサルなんてできないからだ。実務経験のある良いコンサルタントほど凡事徹底を重視する。同じことをやっても他より成果が出るのが本当のプロだから、お客さまがプロになるようにコンサルも〝直球の速さ〟にこだわるわけだ。一方、実務経験のないコンサルほど毎回のように〝変化球〟の話をする。学校を出て、実務経験もなく、いきなりコンサルをしているヤツらは、「続けることの価値」が分かっていないから、コロコロと色んな提案をして、遅かれ早かれ現場を混乱に極みに追い込む。そして、都合が悪くなったら店長のせいにするのが常套手段だ。

ダメなコンサル2：ブログでやたらと実績アピール

コンサルがブログ、フェイスブック、セミナーなどで「私の支援先は、3カ月で稼働が○○○○発上がりました」と自分の実績をアピールしている場合はまず疑ってかかれ。本当に業績を上げられるヤツは不特定多数に対してそんな話は絶対にしない。そんな話をするヤツは、間違いなく仕事に困っているコンサルだ。ここ数年は、ブログ、フェイスブックでの情報発信から仕事に結びつけるのがコンサル営業の流行になっている。ブログ営業のノウハウに詳しいコンサル曰く、「業績が上がっているのが事実なら、ブログで発信している数字は加工しても良い」そうだ。アホか。そんな発想のヤツに「業績が上がっている」とか言われても信用できるか。あと、文章の最後に「この先はノウハウなので、お問い合わせください」と書いてたら営業用ブログ確定。その場の情報は基本怪しいと思え。

ダメなコンサル3：手ぶらで来て必ず社長と飯を食いに行きたがる

お前んとこに来ているコンサルが仕事終わりに必ず社長・幹部と飯を食い行ってたらまず疑え。オーナーや幹部とやたらと飲食の時間を作ろうとするヤツはまず下心がある。訪問時に毎回、〝手ぶら〟でやってきて〝口先コンサル〟をしているヤツなら、インチキコンサル確定だ。コンサルは真面目にやると、翌日の訪問先向け資料を夜の時間を使って作成しないと適切な内容を継続できないから、手ぶらでやって来て飲食好きのヤツはまず〝暇なコンサル〟か〝舐めたコンサル〟のいずれかだ。間違いない。

おい、店長‼　ホール業界の社長・幹部はコンサルに異常に弱いからな。お前がしっかりしないとインチキコンサルに入られるぞ‼　業界コンサルが1割くらいに激減するように毎日必死で勉強しろ‼　分かったか‼

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グローバルアミューズメント（株）　代表取締役　青山　真将樹

元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。