藤崎敏郎「褒めるなら60秒以内が勝負!」

2016.08.25 / 連載

【金曜】藤崎敏郎の人材育成セミナー
第112回「目は口ほどにモノを言わない」

一緒にいつも仕事をしているのだから、言わなくても分かっているだろうと思っていると、そうでないケースがあると思います。

基本は言わないと伝わっていないと思っていると間違いがありません。例えば、自分がやって欲しいことくらい分かっているだろうと思ってはいけません。同じことでも何度も繰り返して言わなければなりません。

良いこともそうです。例えば、部下が良い仕事をしたときです。その場でしっかりと部下が分かるように褒めなければなりません。もし、そうしなかったら、部下はどんなに良い仕事をしても評価されないんだ。認めてくれないんだ。やりがいがないと思ってしまうかもしれません。その積み重ねで、会社を辞めることを決意するかもしれません。

「目は口ほどに物を言う」ということわざがあります。感情のこもった目つきは、言葉で説明するのと同等に、相手に気持ちが伝わるものだという意味です。目で気持ちが伝わるケースもあります。特に怒っている時の目、また、嫌そうに感じている時の目は誰もが分かるでしょう。ところが、感謝している時の目、相手を大切に思っている時の目は、伝わりにくいのです。

喜怒哀楽の目を順番にしてもらう実習をしたことがあります。ペアになって、今、どの感情の目かを目の動きだけで当てる実習です。半分以上の人が間違っていました。「目は口ほどに物を言わない」が正しいのかもしれません。五感が鈍っている現代人は、感覚が鈍っていると私の心理学のメンターが教えてくれました。

部下が良い仕事をしたら、しっかりとその場で言葉にして褒めることです。60秒以内に褒めるのが行動科学では原則になっています。一か月後に、あの時の行動は良かったというのは手遅れです。

家庭も同じです。美味しいご飯が出たら、「美味しい」と言う。何かをしてもらったら、「ありがとう」と感謝を伝える。子どもが勉強をしていたら、「偉いね」と褒める。目は「口ほどに物を言わない」と分かっていたら、これができるはずです。もし、言わなかったとしたら、大切な人があなたのそばから離れていくかもしれません。そばにいたとしても、すでに気持ちは離れているかもしれません。

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●プロフィール 藤崎敏郎(ふじさきとしろう)
・株式会社パートナーズリンク社長 ホームページ⇒http://p-link.co.jp
元セブン&アイグループの本社スタッフ。パチンコ企業にスカウト採用され、営業部長、そして、社内大学のメイン講師として活躍。その後、キャリアコンサルタントと社労士資格を取得して独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでのコンサルティング企業数は延べ300社以上、研修の受講者数は15万人を超える。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修講師と評判が高い。

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