藤崎敏郎「自分語りをするときは自慢話ではなく失敗談で」

2016.11.18 / 連載

【金曜】藤崎敏郎の人材育成セミナー
第124回「信頼関係を築くコツ」

上司と部下との会話が、指示命令とホウレンソウだけになってはいないでしょうか。いわゆる雑談やちょっとした世間話をする時間がなくなってはいないでしょうか。仕事だから、それでいいと勘違いをしているような会社が多いのかもしれません。

同じ部署だけでなく、他部署との関係も仕事だけでなく、ちょっとした雑談があるかどうかで良くなるケースがあります。お互いに相手のことを知る時間を取るようにしましょう。個人に任せるのではなく、会社として、その仕組みを作るべきでしょう。

社員研修で複数の部署から集めたコミュニケーション研修をすると、もちろん、研修の効果も大きいですが、副次的効果として違った部署の参加者が仲良くなるというケースがほとんどです。どれだけ楽しく同じ時間を共有したかが、人間関係を良くするコツなのです。

そして、案外簡単に信頼関係を築くこともできます。その方法は2つです。

1.幼い頃の話を聞いて共感する
初対面の人でも、同じ町の出身や同じ学校だった時は急に親しみを感じます。これは、幼い頃の記憶がよみがえり、同じ時間と空間を共有するから親しさを感じるのです。だから、初対面の人と親しくなりたい時にはその人の小学生の頃からの話を聞いてみるのです。例えば、小学5年生の頃に好きだった遊び、テレビ番組などを聞いてみるのです。すると同じような体験があるので、感情移入ができます。一緒に笑い、喜び、怒り、泣くなどできるので、急速に親しみを感じます。上司と部下が幼いころの話をすると、急速に親しくなって、仕事もうまくいくようになります。

2.自分の失敗話をする
この反対をする人が大半です。多くの人は自分の自慢話をしてしまいます。人は、自分の自慢話は大好きですが、他人の自慢話は大嫌いです。親しくなりたかったら、お互いに失敗話を共有することです。「そうそう、そんな事、よくやるよね」「大変だったね」こんな会話が、心の壁を取り除きます。上司は、部下に自分の失敗話をしましょう。

社員研修では、自己紹介などで失敗話を共有させると、グループは急速に親しくなります。失敗や欠点を隠す必要はありません。むしろそれは、武器になります。これを徹底的にできるのが自分史研修です。失敗の連続の自分史を語る人とは、急速に親しくなることができるものです。


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●プロフィール 藤崎敏郎(ふじさきとしろう)
・株式会社パートナーズリンク社長 ホームページ⇒http://p-link.co.jp
元セブン&アイグループの本社スタッフ。パチンコ企業にスカウト採用され、営業部長、そして、社内大学のメイン講師として活躍。その後、キャリアコンサルタ ントと社労士資格を取得して独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでのコンサルティング企業数は延べ300社以上、研修の受講者数は15万人を超える。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修講師と評判が高い。

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